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朝ドラ『虎に翼』ノート

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朝ドラ『虎に翼』及び出演者についての日記をまとめました。
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#吉田恵里香

『花のち晴れ』出演者・スタッフの現在地

2018年に放送された『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』というドラマを覚えているでしょうか?2005年に井上真央さん主演で大ヒットした『花より男子』の続編という位置づけでした。 主人公を演じたのは、現在『アンメット ある脳外科医の日記』にも主演している杉咲花さんで、この時に連続ドラマ初主演。『夜行観覧車』(2013年)や『とと姉ちゃん』(2016年)など、それ以前から演技には定評がありましたが、朝ドラ『おちょやん』(2020年)など、今や主演級俳優として定着。

一足早いですが…『虎に翼』総括

残り7話となった朝ドラ『虎に翼』。最終回前ではありますが、秋ドラマが始まると忙しいので、ここまでの総括をしておきたいと思います。 序盤から主人公・寅子を演じる伊藤沙莉さんの演技も好評で、明律大学女子部のシスターフッドな展開も人気を集め、戦後に夫・優三(仲野太賀さん)の死を知り、どん底状態だった寅子が、新聞に掲載された新憲法第14条を目にする第9週までは「傑作(の予感)」と絶賛する声も多かったものです。 寅子が民事局民法調査室で働き始めた頃からその兆しはありましたが、朝ドラ

メッセージ性のあるドラマ

「メッセージ性」という言葉があります。音楽の分野でいえば、分かりやすい例だと「反戦歌」。送り手に強く伝えたいメッセージがあり、受け手側からすれば「心動かされる」といったタイプの音楽。自由への希求、命の大切さ、人生への応援歌など。もちろん、苦手な人もいるでしょうけどね。 「メッセージ性」は様々な表現に存在し、ドラマにも当然あります。「リアルサウンド」の記事にこんな言葉がありました「『35歳の少女』の強烈なメッセージ性」。主人公が25年後に目を覚ましたら、夢に描いた理想の未来で

どん底に射した光明…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第9週「男は度胸、女は愛嬌?」。 「男は度胸、女は愛嬌」とは「男子にとってだいじなのは物に動じない度胸であり、女性にとってたいせつなのは魅力ある笑顔、つまり愛嬌である」の意味(imidasから引用)。 花江(森田望智さん)の両親が、東京大空襲で亡くなった月曜日。数

寅子が「酒好き」キャラな理由…『虎に翼』(番外編)

朝ドラ『虎に翼』の主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)は、「五黄の寅年」生まれという設定なので、1914年(大正3年)に誕生。1932年(昭和7年)に明律大学女子法科に入学し、1935年(昭和10年)には本科へと進みました。この時点で二十歳は超えていたわけです。 本科進学のお祝いで、ビールを美味しそうに飲んでいた寅子。しかも手酌。このシーンについて、堀井憲一郎さんは『昭和10年女子は本当に「ビールを飲んでいた」のか…朝ドラ『虎に翼』の根幹につながる「違和感」』という記事を書いて

「怒り」と「弱音」…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第3週「女は三界に家なし?」。 「女は三界に家なし」とは「女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子供に従うものだから、広い世界のどこにも身を落ち着ける場所がない」の意味(「コトバンク」から引用)。 寅子が2年生となり(1933年)、「明律大学女子部」

お見合い途中下車→「地獄への切符」入手…今週の『虎に翼』

日本初の女性弁護士で、後に裁判官となった女性・猪爪寅子(伊藤沙莉さん)とその仲間たちが、困難な時代に道なき道を切り開き、迷える子供や追い詰められた女性たちを救っていくリーガルエンターテイメント、朝ドラ『虎に翼』の第1週「女賢しくて牛売り損なう?」。 女学校卒業間近の寅子が、母・はる(石田ゆり子さん)から見合いプレッシャーを受け続けていた月曜日。現代的な価値観を持った女性を演じることが多い石田さんが、良妻賢母的なキャラなのが珍しい。 やる気0のお見合い時の何とも言えない表情

伊藤沙莉さんが主演!2024年前期朝ドラは『虎に翼』に決定

現在放送中の朝ドラは、福原遥さん主演の『舞いあがれ!』。その次が神木隆之介さん主演の『らんまん』、さらにその次が趣里さん主演の『ブギウギ』。そして、またその先の2024年前期朝ドラが『虎に翼』に決定。 実在の人物である三淵嘉子さんをモデルとしたフィクションで、原作はなし。脚本を担当するのは、『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)』が大反響を呼び、NHKドラマ『恋せぬふたり』で向田邦子賞を受賞した吉田恵里香さん。 主演は『女王の教室』などで子役時代から活躍