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ドラマ日記

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日々、視聴している連続ドラマの感想を集めています。
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2020年11月の記事一覧

ドラマ日記『おちょやん』(初回)

新しい朝ドラ『おちょやん』が11月30日にスタートしました。冒頭から主人公の杉咲花さんが、見事な口上を披露。 「大阪のお母さん」といわれ、絶大な人気を博した女優・浪花千栄子さんをモデルしたオリジナル。明治末、大阪の貧しい家に生まれた主人公・千代が、9歳で女中奉公に出され、芝居の世界へ飛び込んでいく物語。 ドラマ冒頭から、杉咲さん・毎田暖乃さん(杉咲さんの子役)・成田凌さん・トータス松本さん・篠原涼子さんのメインキャストによる口上という、珍しい構成。語り&黒衣として、『ちり

ドラマ日記『極主夫道』(第8話)

伝説の元極道・龍(玉木宏さん)が、専業主夫として奮闘するヒューマン任侠コメディ『極主夫道』第8話。今回は和洋のスイーツ対決。なかなか凝ったメニューが登場しました。 地元の店をつぶしてしまうため、“スイーツギャング”と恐れられている、スイーツカフェのチェーン店・チェリーぱふぇぱふぇが、火竜町にオープン。龍は対抗するために、和菓子の店を開くことになり…というストーリー。 ストーリーはいつものごとく、“勘違い”を軸に展開。菊次郎(竹中直人さん)絡みの“勘違い”も挟みつつ、最終的

ドラマ日記『危険なビーナス』(第8話)

獣医の伯朗(妻夫木聡さん)が、弟の妻を名乗る楓(吉高由里子さん)に翻弄され、遺産相続争いに巻き込まれていく『危険なビーナス』第8話。遺産よりも「価値があるもの」が、康治(栗原英雄さん)の研究記録だとわかってきました。 訪ねてきた牧雄(池内万作さん)から、康治が父・一清(R-指定さん)の脳腫瘍に対する研究をしていて、それが画期的な発明に繋がる内容だと聞かされた伯朗。その研究資料は、母・禎子(斉藤由貴さん)が譲り受けているはずなので探して欲しいと依頼され…というストーリー。

ドラマ日記『イチケイのカラス』(第0話)

マンガ原作のドラマの場合、原作に忠実なものから、設定を大幅に変更してくるものまで様々。ネットが荒れることもしばしばですが、放送されてみると掌返しで絶賛されることも(もちろん残念な場合も)。 例えば、『デスノート』(2015年)。主人公の夜神月の設定が、秀才高校生から平凡な大学生に改変され、評判が悪かったと記憶していますが、『カバチタレ!』(2001年)における男女逆転改変を経験していますので、たいていのことには驚きません。 2021年4月からフジテレビ「月9」で放送される

ドラマ日記『閻魔堂沙羅の推理奇譚』(第5話)

閻魔大王の娘・沙羅(中条あやみさん)が、現世に未練のある死者と、復活を賭けて推理ゲームを行うミステリー『閻魔堂沙羅の推理奇譚』第5話。メインゲストの「Creepy Nuts」のR-指定さんが、想像以上の演技力を発揮しました。 相棒の阿賀里(一ノ瀬ワタルさん)と“ゆすり屋”として荒稼ぎしていた池谷(R-指定さん)。目標金額1億円に達したら、阿賀里を殺害して独り占めしようとしていた矢先、閻魔堂で目を覚まし。沙羅からは地獄行きを言い渡されるのですが…というストーリー。 『危険な

ドラマ日記『先生を消す方程式。』(第5話)

担任をゲーム感覚で潰す進学校の生徒と、それを“笑顔”で指導していく教師・義澤(田中圭さん)とのバトルを描く『先生を消す方程式。』第5話。前回、土中に埋められた義澤でしたが、謎の儀式で復活しました。 朝日(山田裕貴さん)の指示で、義澤を山中に埋めた長井弓(久保田紗友さん)、大木薙(森田想さん)、剣力(高橋侃さん)は、罪悪感に苛まれ、自首を決意するのですが…というストーリー。 回想シーンでは、学生時代の朝日が高校でいじめられていて、好意を持っていた教師の静(松本まりかさん)を

ドラマ日記『35歳の少女』(第8話)

25年後に目を覚ました10歳の少女の物語『35歳の少女』第8話。ここまで徐々に精神年齢が上がってきた望美(柴咲コウさん)でしたが、前回の絶望を経て、キャラ変したかのように大人に。 連絡がつかなくなっていた望美が、動画サイトを使って、“時間”の売買を斡旋していると知った愛美(橋本愛さん)や結人(坂口健太郎さん)は、次々と望美の元を訪れるのですが…というストーリー。 TwitterのTLでも話題になった望美のキャラ変。これまで回を重ねるごとに、微妙に精神年齢を上げてきただけに

ドラマ日記『おちょやん』(番宣編)

朝ドラ『エール』の余韻がいまだ残っていますが、いよいよ30日から杉咲花さん主演の新朝ドラ『おちょやん』がスタート。 その番宣番組(約27分)が23日に放送されました。正確には「NHKプラス」の見逃し配信で視聴したのですが、NHKオンデマンドでも無料配信しているようです。 ドラマの紹介と、撮影の舞台裏を紹介するメイキング映像、出演者インタビューと盛りだくさんな内容。朝ドラの定番で、初週は主人公・千代は子役(毎田暖乃さん)のようですが、これまたいつものことながら芸達者。NHK

ドラマ日記『恋する母たち』(第6話)

三者三様の家庭環境を持つ3人の美しい母たちが、再び女性として恋に落ちてしまう瞬間を描くラブストーリー『恋する母たち』第6話。のり子(森田望智さん)の復讐で、蒲原家のセレブ生活が崩壊しました。 三者三様だけに、今週も恋と家庭の状況もさまざま。前回、元夫(渋川清彦さん)が上京してきた杏(木村佳乃さん)は、紆余曲折合って元夫の母宅で同居開始。ギクシャクした斉木(小泉孝太郎さん)からは別れを告げられる展開。まあ、そうなりますよね。 優子は転勤先で初めての営業に奮闘。土下座強要、早

逃がした魚は大きい!?「フジテレビヤングシナリオ大賞」の受賞者たち

小説や漫画と同じように、ドラマの世界にもコンクールがあります。「創作テレビドラマ大賞」「TBS連ドラ・シナリオ大賞」「WOWOW新人シナリオ大賞」など、色々ありますが、最も有名なのが「フジテレビヤングシナリオ大賞」。 1987年に創設された同賞は、テレビドラマで活躍する若手脚本家を募集・育成するための公募賞。大賞受賞作品はフジテレビでドラマ化、放送。受賞後、即戦力となる脚本家は、連ドラの脚本を任されるケースもあります。 第一回受賞者は坂元裕二さんで、若干19歳でした。『同

ドラマ日記『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』(第0話)

キー局とはいいながら、系列局が少ないために、地域によってはアニメが見られないテレビ東京。かつては「振り返ればテレビ東京」などと、他局から揶揄されたのも昔話。就活生が選ぶ「人気企業ランキング」で、テレビ東京が、在京キー局の中で最上位にランキングされて話題となりました。 大きなニュースが入り、他局が横並びで臨時ニュースを流す中、通常通りの番組を放送する“テレ東伝説”に代表されるように、そのスタンスは独特。予算がない分、アイデア勝負で、面白い番組を連発。ドラマも『モテキ』(201

歴代「篤姫」に上白石萌音さんが加わる件

大河ドラマなどの時代劇では、歴史上の有名人物がたびたび描かれ、作品ごとに別の俳優・女優さんが演じることがほとんど(大河ドラマで2度豊臣秀吉を演じた竹中直人さんはレアケース)。 それだけに、大河ファンの中では、歴代の演者の誰が一番よかったか、などという議論がよく起こりますし、新しい演者と過去の演者を比較して楽しんだりします。 例えば、織田信長。戦国ものでは一番の有名人ですから、演じた俳優さんも多数。世代によっても意見が違いますが、『秀吉』(1996年)の渡哲也さん、『利家と

ドラマ日記『ルパンの娘』(第7話)

泥棒一家“Lの一族”の娘・三雲華(深田恭子さん)と、警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史さん)の恋を描いたラブコメディ『ルパンの娘』続編第7話。“Lの一族”を騙る、新たな敵が現れました。 前回、華の忘却スプレーが体内に入ることを防いだ美雲(橋本環奈さん)は、引き続き“Lの一族”を追い詰めようとしていた。そんな時、“Lの一族”のカードが残された強盗殺人事件が発生し…というストーリー。 お約束の円城寺(大貫勇輔さん)パートは、和馬を追跡する美雲を妨害するシーン。橋本さんが初参加

ドラマ日記『七人の秘書』(第6話)

要人に仕える名もなき「秘書」たちとその元締め「影の男」が、理不尽な日本社会を変えていく痛快ドラマ『七人の秘書』第6話。サラン(シム・ウンギョンさん)が父・白鳥(リリー・フランキー)と再会する感動回に。 第6話視聴率も14.6%と、今期民放ドラマのトップを走る本作。テレ朝木9枠の強さ、『ドクターX』のスタッフ陣、豪華キャストなど理由は色々考えられますが、ターゲット層の好みに合っているというのが正解な気はします。 今回は、心筋梗塞で倒れた南都知事(萬田久子さん)のために、財務