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第32回 田代下の若宮神社

こんにちは。阿久根市地域おこし協力隊のチャーリーこと濱田です。
毎年9月8日は、田代下にある若宮神社の例祭が行われます。

撮影と取材で伺ったのですが、是非一緒に参加をという地区の皆さんのご厚意により図々しくも来賓という形で例祭に参列、玉串を奉納させていただきました。

玉串奉納の様子

この若宮神社の創建・伝来は不詳ですが社殿内の札に「社起 文政十年三月四日」「改築 平成三年十一月三日」と書かれており、社殿が建てられたのは1827年の江戸時代ということが分かります。ウィキペディアで調べてみたら文政10年は西郷隆盛が誕生した年だそうです。

社殿内に掲げられた札

その後、平成3年に改築されてから30年以上が経過し、木造瓦葺神殿造りの社殿は老朽化が見られます。ところが先日の台風にも耐え、今こうして現状を維持していることに驚きを隠せません。
「この場所は台風の影響も受けず、守られた場所なんだよ」と地区の方の言葉。

県道から少しそれた道沿いに鳥居があり、そこから階段を登ると緑の樹々に囲まれた境内の奥にひっそりと佇む若宮神社は確かに山に守られているような雰囲気を醸し出しています。

若宮神社の社殿

現在、鹿児島県神社庁の登録は「大山祇神社」とされています。
これはかつて尾原地区にあった大山祇神社をこの若宮神社と合祀したためで、正式名称は大山祇神社でも、地元の方からは若宮神社として親しまれています。

額束(がくつか)には若宮神社の文字
昭和2年から使われているのぼり

阿久根市内には同じ名前の神社がいくつかあり、大山祇も若宮も同様です。
大山祇神社は、山や自然を司どり、農業や林業の繁栄をもたらす山の神様。
若宮神社は、戦国時代の島津家一門、島津常陸介忠兼が祀られています。

また本殿とは別に、鳥居をくぐってから階段の左手には煙草神社という小さなお社も。
「昔は田代地区にも葉タバコ生産者が何軒かあったそうです」と宮司さんが教えてくれました。現在は生産者はいないとのこと。

なんの形がわからないけどなんだか愛らしい神様

神社にはその土地の歴史や昔からの人々の思いが繋がって残されています。
朽ちてしまわないように後世にも続くように繋いでいけたらいいなぁとしみじみ感じた時間でした。
神社からすぐの場所には田代下のたのかんさぁもいるので是非あわせてお参りしてください。

田代下のたのかんさぁ

ちなみに、神社から帰ろうとしたところ参道入口付近にある石碑にタマムシがいました。なんとも縁起の良い日でとっても嬉しい時間を過ごしました♩

初めてタマムシに遭遇

☝️田代下の若宮神社の詳細地図はこちら

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