毎日8月31日

思えば夏休みの宿題が夏休みに終わったことがなかった。

ここ最近は、気づけば締め切りばかりだ。職探しの締め切りだったり、論文の投稿締め切りだったり。複数の締め切りに追われることの利点は、一つの書類への想いが軽くて済むことだろう。あまり一つの書類に全力投球できてしまうのも、精神面においては考えものなのかもしれない。仕方ないからここまでにしておいてやるか…、と筆を置くタイミングで、まだ磨こうと思えば磨ける書類から、次のタスクへと意識を向けることができる。磨いていると思っていながら、実は汚しているだけかもしれないけれど。

このような忙しさゆえの切り替えの早さ、早くせざるを得なさ、がクリエイティブな仕事をしているアーティストたちを苦しめるのは、なんとなく想像できるなぁとも思った。だからたまに仕事をセーブするための休止期間があったりするのだろうか。

今も、後二日後には投稿していたい論文の大幅修正を前に、途方に暮れている。論文は鮮度が命と言う人もいるが、それは絶対にやる気がなくなるし、いい加減手放したくなるからだと思っている。次の内容を考えている時に査読の結果が返ってきても、今更なによ……、と思ってしまうし、なにより頭は次のことに興味津々なので前の話題に実のところ飽きている。そんなことも言ってられないので、一通り査読コメントに文句を垂れ終わったら、資料やらメモやらを掘り起こして、自分が書いた文章とにらめっこしながら修正したりしなかったりする。
あぁ、この作業がまたやってくるのか。と思いつつも、投稿する時には、自分なりの満足感をもって投稿しているので、やはり少しの期待をしてしまうのが人情ってものだろう。
あーぁ。査読にしっかり文句垂れられるように投稿しなければ。

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