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アンケート設計のセミナーに参加してきました。

 2018/12/13(木)に、大阪産業創造館で開催された「現役アナリストがゼロから教える!アンケート設計基礎講座」に参加しました。

 先日上級ウェブ解析士を取得したものの、アナリストとしてのキャリアはほぼゼロに近い状態なので、持っている知識の幅と質を深めたいと思い、参加しました。

 講師は、シナジーマーケティングの吉田 敏弘さん。丁寧でわかりやすい口調で講義をしていただきました。

 セミナーの流れは、

講義
 ↓
個人ワーク
 ↓
グループワーク
 ↓
グループ発表/フィードバック
 ↓
まとめ

という形式でした。今回よかった点として、「個人ワーク」と「グループワーク」の両方があった事です。

 まず、始めの講義パートで、アンケートを設計する上での考えるべきポイントや、注意するポイントの説明がありました。
 ポイントとしては、

分析者が得たい情報が手に入る>集計者が集計しやすい>回答者が回答しやすい

の優先順に満たした内容になっているという事。
この時点では、「うんうん、せやな」「そりゃそうやろ」といった納得・頷きできる事が多く、「???」となるような不明な点はあまりなく、すんなりと聞けました。

 その後、実践してみましょうということで、個人ワークが始まりました。「初めてサービス/商品を利用した方に3問のアンケートを行う」という条件1つだけが定められたほぼ自由題材でした。制限時間もあるということで、 「とにかく埋めなきゃ」という思いが先行してしまい、3問の内容の一貫性だったりバランスがぐちゃぐちゃなものになってしまいました。

 ちなみに、自分が選んだ題材は、「実店舗もあるブランドのECサイト」。実店舗との連携を生むポイントを探りたいという目的でアンケートを考えてみました。

 1問目は、このブランドを知ったきっかけを問う設問。冒頭の講義パートで、 回答者によって捉え方が変わるような問いかけをしないことを心がけましょうとあり、それを意識しました。質問の意図として、注力すべき広告媒体を選定する目的がありました。そのため、回答項目を同じ「テレビ」でも「テレビ(番組)」「テレビ(CM)」、「SNS」でも「Facebook」「Twitter」「Instagram」など細かく設定して、複数選択をありにすることで、CVに繋がった人が最後まで印象に残っているものを抽出できるのではないかと思いました。

 2問目は、実店舗の経験がどう影響したかを問う設問。「実店舗に行ったことがある」x「実店舗で購入したことがある」x「実店舗を利用したい」をミックスしたような文言の回答を並べました。

 3問目は、時間内にいいものが思いつかなかったので、ネットで購入に至るまでの不安な点を問う設問にしました。

 見事に一貫性に欠ける3問ができあがり、何が得たいのかよくわからないアンケートが完成しました。

 その後、グループ内でシェアをし、その中から1つのアンケートをピックアップして、グループワークでブラッシュアップを行うのですが、この時間がとても有用でした。

 まず、ベースとなるアンケートを作っていない他の人は、この背景を理解しようと努めます。その上で、この時点の設問の要不要を意見を出し、不要なものがある場合に、代わりに何を問うのかを意見を出しました。その後に、不足している選択肢がないかを考えます。
 結構この時に「何を目的にしているのか」がブレそうになったのを誰かが指摘したり、「初めてサービス/商品を利用した方」という前提が崩れている(=アンケートの対象が設問でずれている)という事を指摘したり、と、 複数人でレビューすることによって、アンケートの質が上がったように感じました。

 この後、グループごとに発表を行いましたが、発表時に講師の吉田さんからのフィードバックがあり、参加者からの質問や疑問点を募って、それに対する吉田さんの見解を得る事ができました。
 吉田さんは、ほぼ独学でアンケート手法を学ばれたという事もあり、経験からくる考えで、試行錯誤をされてきたんだろうなというのが伝わってきました。

 今回参加して、 集計方法についても知っておく必要があると感じたので、アンケートの集計方法について学べるようなセミナーがあれば参加してみたいと思います。

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