第144講 アジア=アフリカ会議と第三世界
144-1 アジア・アフリカ諸国の独立とナショナリズム
北アフリカの独立運動
1950年代、北アフリカ(マグリブ地方)で、独立の動きがあいついだ。
イタリア領リビア(トリポリ、キレナイカ)は、国連決議にもとづき、1951年にリビア連合王国として独立した(1:リビア独立)。19世紀にメッカで創設されキレナイカを拠点としたイスラーム神秘主義教団(2:サヌーシー教団)の指導者イドリース1世(位1951-69)を国王としたが、王政は1969年(3:カダフィ)のクーデタで倒れ、共