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経営企画部から見た、アカリエの今とこれから


アカリエでは、訪問介護とITのふたつの事業に取り組んでいます。介護業界においも、より一層のITなどのテクノロジーを利用した効率化が求められています。一方で、介護とITのふたつの事業に取り組んでいる企業は珍しいのではないでしょうか。

今回は、そんなアカリエで経営企画部・部長として会社を支える森さんに、経営企画部から見たアカリエの「新しい形の訪問介護」の立ち上げやIT事業との連携の可能性、今後の展望についてお聞きしました。

30代でめぐり逢った、ホッとする灯りのような職場

――まず、森さんの現在の業務を教えてください。

経営企画部の責任者として業務を行っています。

当社の経営企画部は、一般的な経営企画部とは性質が異なり、人事・総務・経理の3領域の業務を行っています。

人事・総務・経理にそれぞれ担当がいます。何か課題や問題があれば私がフォローに入ることもありますが、基本的にはマネジメントが業務の中心です。

――新卒から現在のポジションに就かれるまでは、どのようなキャリアを歩んでこられたのでしょうか

新卒で、商社の食品部門に総合職として入社しました。そこでは、主にメーカーと問屋の間に入って受発注業務を行っていました。

その後、子どもを授かり、一度家庭に入りました。ただ、仕事を辞めてみてはじめて働くことも生き甲斐になっていることに気づき、今度は秘書として働き始めました。日々、仕事に取り組み数年の月日が流れたころ、「このままで大丈夫だろうか」「このまま秘書だけでやっていくのは心もとないのでは」と考え始めるようになりました。

そこで転職を決意し仕事を探すなかで、アカリエの求人が目に留まり、ご縁があり入社しました。

入社後は、人材開発部と呼ばれていた現在の経営企画部に所属し、主に人事労務に携わっていました。その後、昇進を重ね、現在のポジションに就いています。

――アカリエに入社後、これまで経験したことない業務に取り組まれることとなったわけですが、大変な部分はありませんでしたか?

業務が変わったことというより、企業規模の違いに大きく戸惑いました。アカリエに入社する前に在籍した企業は、どちらも上場していて社員が数千人いるようなところだったので、ギャップは大きかったです。

建物で例えると、これまでの職場は建物が作られていて各部屋の用途もしっかり決まっていたのに対して、当時のアカリエは建物ができていないどころか設計図もあやふやといった状況でした。これから作っていくフェーズの会社を自ら選んだものの、想像以上に決まっていないことが多く、驚きと戸惑いが入り混じったような感情を持ったことを今でも覚えています。ただ、戸惑ってばかりではいけないので新しい業務はもちろん、まだ発展途上の企業での動き方もキャッチアップしていけるようにイチから勉強していきました。

一方でこれまでの社会人生活を通じて、企業規模や業務内容が違っても通用する社会人基礎力は身についていたので、基礎的な部分ではアカリエに入ってからも困ることはありませんでした。

――先程、「これから作っていくフェーズの会社を選んだ」というお話がありましたが、そうした会社は数あるなかでなぜアカリエを選んだのでしょうか?

面接のときに当時の代表が話してくださった言葉です。

夜道を歩いて帰って自分の家まで辿り着いたとき、そこに灯りがついているとホッとするじゃないですか。そんな家に灯る灯りのような温かい会社を作っていきたいといった想いを込めて「アカリエ」と社名を決めた。そんなアカリエへの想いにすごく共感したからです。

今回、アカリエはツクイグループに参画し社長も変わりましたが、その温かさを大事にする姿勢は変わらないと考えています。アカリエ側とツクイ側の双方が参画に合意できたのは、お互いのカルチャーや方針が同じだったことが大きいと思っています。実際にツクイグループの一員として働いていますが、カルチャーの根底にあるものは同じだと感じています。

これまでも人としての温かみや誠実さは大切にしてきましたが、人事は会社の顔でもあるので、アカリエの「顔」として、温かさは今後も大切にしていきたいです。

これから作っていく、アカリエらしい介護×ITのカタチ

――森さんから見て、現在のアカリエの訪問介護にはどんな特徴がありますか?

アカリエでは創業以来、「自立支援」を合言葉にサービスを行っています。お客様がアカリエのサービスを通じて、サービスを受け始めた当初よりも良くなっていただくことを目指しています。

要介護1のお客様がアカリエの訪問介護サービスを利用することで、要介護1を卒業できるが当社が目指すところです。端的に言うと、「介護サービスを受けなくても生活できる状態」を目指すとなります。

お客様が訪問介護サービスを卒業されるということは、介護事業を営む当社にとっては売り上げが立たなくなります。

しかし、介護サービスを受けなくても生活できる状態を目指せる訪問介護サービスを展開することで、アカリエの訪問介護サービスを希望する新たなお客さまを獲得できる。そんな介護を目指したいとの考えであり、現在もその考えは引き継がれています。

加齢によってどうしても悪くなってしまう方もいます。「自立支援」の実現は非常に難しいことではあります。ただ、訪問介護のプロとしてサービスを実施する以上は、「現状維持ではなく、より良くなることを目指す」という想いを持って介護事業部の皆さんは取り組まれていると、傍から見ていても感じますね。

――アカリエではIT事業も行っていますが、その2事業で協力し合っている例があれば教えてください。

有志のエンジニアにより介護管制塔というシステム構築プロジェクトが現在進んでいます。また、非常勤ヘルパーさんの給与計算が少し煩雑という声があった際、エンジニアの協力のもと給与計算の効率化も実現しました。どちらも社内のプロジェクトのため、IT事業としての売り上げにはなっていないですが、ITと介護の連携を今後さらに強めていければといいなと思っています。

――介護事業とIT事業の連携に関しての展望をお聞かせいただけますか?

高齢化などの社会状況を鑑みるに、今後も介護業界では人手不足が加速すると予測できます。そうしたなかでは、業務効率化の持つ効果が極めて大きなものになってきます。

先程の給与計算の効率化のように、まずは介護事業部からの声を吸い上げて、社内の業務を効率化していければと考えます。そのなかで好評だったものをプロダクトして社外に展開できるが理想的な姿なのかなと思っています。

ただ、そのためには様々な工夫をしていく必要があると思っています。特にアカリエのエンジニアと介護事業部の職員の接点が互いの業務特性上なかなか作ることが出来ません。困っている点や効率化したい点をITなどを活用し情報共有できる仕組みが必要になると思います。

また、介護事業部の職員の中にはITツールに不慣れな方もいらっしゃいます。そういった方でも情報共有しやすいものを作っていくことが必要です。

当社は、まだ発展途上中です。発展途上の会社だからこそ進められることも多いと思います。理想に向かって出来ることをひとつづつ始めていきたいです。

新訪問介護のブランド確立という冒険

――アカリエでは「新しい形の訪問介護」を打ち出していますが、従来の訪問介護とはどんな点が違うとお考えでしょうか。

例えば、コーヒーを飲みたい時の選択肢ってたくさんありますよね。コンビニなどの低い価格帯からカフェやホテルで飲む高価格帯まで様々です。コーヒーを飲むというひとつの行動でも単価設定・ホスピタリティなどたくさんの選択肢があり、それぞれにまったく違うターゲット層が存在しています。

こういった視点で見ると、現在のアカリエの訪問介護はどちらかと言えば介護度の低いお客様へのサービスが中心になっていたかと思います。「新訪問介護」では、介護がより必要なお客様へ高いホスピタリティ精神を持って、高い介護技術を提供していくことを目指しています。そのため、従来の訪問介護とはイメージも肌触りも違えば、ターゲット層も異なってきます。

それに伴い、訪問介護員にも、高いホスピタリティ精神と高い技術を求めることも明確な違いではないでしょうか。

――始まったばかりの「新しい形の訪問介護」ですが、どんなことを期待されていますか?


確固たるブランドの確立ですかね。

正直、株式会社ツクイのように業界最大手というブランディングがあるわけでもありませんし、アカリエは現在は介護業界において何の優位性もありません。弊社の強みは人の温かさと、ITと介護の事業を運営しているというふたつです。このふたつで今までやってくることができましたが、市場においてはまったくブランディング出来ていないのが現状です。

しかし、今回ツクイグループに参画したことで、ブランディングに向けた活路は大きく広げることができました。ブランディングは優秀な人材の採用にも繋がりますし、優秀な人材が集まれば会社も大きく成長することができます。この機会を活かして「新訪問介護」では、介護市場において「アカリエ」のブランドの確立をしていただけたらと思っています。

――最後に、アカリエに興味を持っている方に一言お願いします。

「一緒に冒険しましょう!」です。

建物を例えでお伝えすると、私が入社してから月日が経ち、設計図はようやくできましたが、建物はまだまだ完成していません。ツクイグループの一員となりましたが、まだまだ成長を続けていくことが出来る会社です。

成長を続けていくことが出来る分、それを自分たちで作っていくことを楽しめる方でないと仕事をしんどく感じてしまうかもしれません。でも自分たちで作ることを楽しいと思える方であれば、充実して仕事に取り組めると思います。自分たちで会社を作っていくことにワクワクする方・したい方は、ぜひアカリエの冒険の仲間に加わってもらいたいです。

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