見出し画像

職場体験を終えた皆さんへ


先日、中学2年生の職場体験がありました。今回の行事も、主担当で企画運営をしました。
事業所へテレアポをして生徒受け入れのお願い。生徒の家から体験先事業所への交通費の計算とお金の仕分け。行政への予算申請などなど。(こういう仕事を教育委員会がやってくれるのが、本当の働き方改革なのでは…?と思ったりしましたが)
学校事務さんには本当にお世話になりました。ありがとうございました。

さて、本題に入ります。

今回の行事で生徒は3日間、各事業所に行き様々な体験をさせていただきました。
事前に私から生徒に伝えたことは2点。
①ご自身の仕事で忙しい中、ボランティアで中学生の受け入れを引き受けていただいた事業所の方に、感謝できる人であってください。
②“ただ体験しただけの三日間”として終わらせてほしくない。人生の何かしらのきっかけにしてください。
ということでした。

そして、ちょうど今週の学年通信の作成担当が私だったので、職場体験を終えた生徒に向けてのメッセージを書きました。以下になります。

ーーーーーーーーーーーーー
「職場体験を終えた皆さんへ」
 職場体験に行く前と終えてからでは、自分自身にどんな変化がありましたか?3日間の経験は、成長につながるきっかけになりましたか?
 職場体験に行く前、「おばちゃんがくれたおまじない」という道徳の授業をしました。覚えていますか?皆さんは、自分が将来仕事を選ぶときに大切にしたい価値観を考えましたね。また、授業の最後に、宿題を出しました。職場の方に「将来、よりよい生き方をするためには、どんなことを重視して職業を選ぶとよいと思いますか。」という質問をしてこようというものです。さて、職場の方はどのように仕事に向き合っていらっしゃったでしょうか。
職場体験先にご挨拶に行く中で、先生も気づきがありました。とある工場では、円状の金属部品を作っていました。その円に寸分の狂いも無いよう、0.00001mmの単位まで、何度も何度も角度を変えて長さを測るのです。職人が作った部品が、多くの人の手をかけて製品となり、そして当たり前のように私たちが使っている物ってたくさんあるんだなと、改めて感じたのです。例えば、私たちが歩いている道路も、点検・管理してくれている人がいます。水道管の工事をしてくれている人や、水質管理をしてくれる人がいるから、蛇口を捻るだけで水が飲めるんだな。自分の知らないところで、自分たちの「当たり前」の生活を支えている人がたくさんいるんですね。
どんな仕事も、楽しいことだけではないと思います。でも、どんな仕事も見えないところで必ず人の役に立っています。
 自分たちには見えていない『仕事』で、私たちの当たり前を作ってくれている人に感謝できる人であってほしいです。
ーーーーーーーーーーーーー

想いが少しでも、生徒たちに届いていれば嬉しいです。