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同級生の集い 

年末の話になるが、毎年恒例で同級生の集いが開催された。
普段は会うことはほとんどないので、特別な時間なわけだが、会えばたわいもない話をしだしたりといつまでたっても学生気分のままの私たち。
この前会ったのがつい最近かのようにそれぞれが話し出すのだ。

いつまでも学生気分のままでいたいが皆だいたい親になり子育て真っ最中。
話題は子育てエピソードがとびかう。
やんちゃしていた男の子も立派な二児の父。になっている。
年子の兄弟を育てる親として年下の嫁が心配だ。と話していた。
「もっと、僕が力になってあげなきゃと思うんだけどねぇ。」とか。
「いつになったら落ち着く?4歳?」とか聞いてくる。
必死な様子になんだか応援したくなる気持ちがいっぱいになった。

地元から離れ都会に進出していった同級生たちも数多く、地元に残るメンバーで集まれるのは数名。
しかし、毎度声をかけてもらえることが嬉しくお酒も進んだ。

結婚していない独身組男子やシングルマザーとして頑張る女友達も、
それぞれが日々奮闘しながらもやりたいことをやってる姿がそこにあった。

翌日、知り合いの先輩の元を訪ねた際に話の流れで前日の集いの話題になり、「なかなか俺たちの世代は集まることとかなくってねぇ。うらやましいよ」と言われた。
「いや、細々とですよ。ほんと数人だから。集まれるのは。」というと
「俺たちの同級生は医者になってたり、福祉関係の施設長とか、大学教授とかだったりして・・・みんななかなか忙しいしバラバラだから。」と付け加えられた。
ん?これ、マウントとられてる?一瞬胸がざわついた。

「わぁ。すごいですねぇ。私たちの同級生そんな偉い職業してる人いないです。やっぱ頭いい人たちの世界は違いますねぇ」ってついついひねくれた言い方をしてしまった。
「いやいや・・・。」とそこで話はまた別の話題になったが、
そのことが何だか頭から離れず家に帰って考えていた。

私はそんな返事をしてしまい、後悔していたのだ。
純粋にうらやましいなぁ。と言われたことを受け入れず、思ってもないことを口走ってしまった。
私が先輩に伝えたかった事はそんなことなんかじゃない。

私の友達は最高なんだぜ。ってこと。
どんな職業をしていようと、私の友達は心があったかい素敵な人たちがそろってるんだよ。ってこと。
一人ひとり、性格も違うし個性的な面もある。
だけど、友達を思う気持ちや家族を思う気持ち、自分自身を大事にするみんななんだよ。ってこと。
おバカな一面もあるみんな。私を含めてそんな感じ。知らないこともたくさんあるし、いつでもがむしゃらってわけではない。しんどいなぁ。だるいなぁ。って思いながら仕事してる時だってある。
だけど一番人間らしく自分らしく生きてる人たちなんだよなぁ。って。
着飾ってないありのままのみんなが大好き。

おじいちゃん、おばあちゃんになっても。みんなで集えるといいなぁ。ってこと。


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