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野菜嫌いを克服したい

次女は、根っからの野菜嫌いである。


彼女に初めて離乳食を食べさせた時、こんな赤ちゃんがいるんだと衝撃を受けた。


次女の気性の荒さも加わって、

食べたものを飛ばす、下に落とす、投げる。

レジャーシートやエプロン、どんどん武装化して防御したが、

相手もなかなか手ごわかった。

おかげで、私は投げつけた茹で卵を受け止められるだけの動体視力が養われた。


さすがにこのままではマズイと思い、育児雑誌や育児本を読みあさった。

だけど、かわいらしく花を作って、お皿に盛ったりするのは、小手先だと思った。次女には花かどうかなんて、どうでもいいだろうし、違いも分からない。


少しずつ、なんとか席に座って食べられるようになったが、野菜はイマイチ毛嫌いしている。見るからに、警戒しているのである。


どうしたものか、考えているときに、ボーとテレビを見ていると、その道のスペシャリストが悩みを解決するという番組をやっていた。


その日のお悩みは「野菜嫌いの息子をなんとかしたい」というもの。

まさに私と同じ悩みを持っている!

アドバイザーは双子の母でもある料理研究家「上田淳子さん」。上田さんが相談者の息子さんが実際に食べている様子を別の部屋から見ている。

上田さんが指摘したのは「お母さんが楽しく食事してください」。


自分を振り返ってみた。

時間に追われて、「早く食事を済ませる」というゴールしか見えていない。食事を楽しむっていう感覚を忘れている。


次女の食べ物への警戒心が強いのは、人間の本能的なものかもしれない。「変なものを食べさせられる」という防衛本能が強いということは一概にダメだとも言えない。むしろ大事な本能だ!


次女は強い抵抗を見せたのも、彼女の警戒する気持ちの表れだったかも…


そんな次女に対して私はどうしたかというと、「食べなさい」と恐ろしい顔をしていた。無理やりエプロンを着させて、投げつけて落としたひじきをため息をつきながら、拾っていた。ボロボロになった私に食事を楽しむなんて、できなかった。次女からしたら鬼のような形相していたと思う。

完全にすれ違っていたんだ。

それを気づいたときに、楽になった!肩からストンって何かを落ちるような感覚があった。

私も楽しんでいいんだ!!!


それ以来、私は美味しいね~って言いながら、自分の作った料理を食べている。

決して、豪華でもインスタ映えするような料理ではないけど、毒ではないってことを少しずつ分かればいい。


それに、「野菜と友達になろう作戦」も少しずつ始めた。

本が好きな次女に野菜をテーマにした絵本を図書館でかりて読んでいる。毎日見ている野菜を絵本越しに見ると、カラフルで形もユニーク。違う視点があって、私も楽しい♪


夏には、次女と一緒に小さいなプランターにトマトやキュウリの苗を植えた。水やり大使に任命した次女は雨の日もせっせと水やりをする。トマトもキュウリも「水はもういらないよ~」って言っているだろうが、お構いなしだ。


収穫したトマトときゅうりの破片を次女がかじったのはすごい成長だ。

まだまだ食べられない野菜は多いけど、少しずつ克服すればいいと思っている。

次女の防衛本能は、あるべき本能なのだから。

防衛本能よりも食事の楽しさがいつか超える時を願って。






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