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あふれるほど描きたい。スキルが追いつかない。

えんぴつ画・MUJIB5ノートブック


水彩のクラスに来てくれている生徒さんに、とてもクリエイティブなお嬢さんがいる。
10歳になったので、今年から私の子供のクラスに通い始めた。

絵は上手く描けるけど、何を描いていいかわからない子が一方にいると、もう一方に、描きたいことがあふれるほどあるんだけど、スキルが追いついていない子がいる。
彼女は後者だ。紙束をホッチキスで留めた自作のストーリーブックをすでに何冊も作っていてそれを見せてもらった。たまげた。彼女がまだ小さい頃の写真をもらって、それを元にこの絵を描いた。

描きながら、いろんなことが頭をよぎり、いつものように泣きながら描くことになった。

自分が子供の時の落書きのことも思い出された。私は決して絵の才能があった子供ではなかった。私より上手く自由に好きなものが描ける子はクラスに一人二人はいて、そばで描く様子を見るのが大好きだった。では、私は想像力がすごかったのか・・・。違うな。私よりも想像力がすごくて、一人で何役も演じて・私ひとりの観客を前にして延々と自作のドラマを展開している女の子もいた。あァはなれないナと私はただタダ見ていた。

そう、普通の想像力で・ほどほどの絵を描いている子供が大きくなって・絵を描くスキルを手にいれて自分の好きな世界を描いていたりする。そしてその楽しさを他の人にも教えていたりする。それが私だ。どうしてこうなったのか・自分でも不思議に思う。

あの、絵がものすごく上手かった女の子・男の子たちは今どこで何をしているんだろうか・絵を楽しく描いているだろうか。あの一人で何役も演じていた女の子は役者になったのだろうか・・・。

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