Toshihiro Mochida
お知らせです。
過去の短歌応募作品に詞書を添えて
「VOICEVOX:九州そら」によるささやき朗読
随筆など
自作曲をミクさんに歌ってもらいます
しなやかな身体伸ばせり戸を跨ぎ 明ければすぐの正月が過ぎ ※印刷するまでの間、ここでの頒布となります。小道具が間に合いませんでした。
降る雪の白いレースの付け襟を 頬には何も朝はパン食 夏早々おろす傍ら事無きは オフショルダーの生白い肌 一口の蜜に満ち足る遠目から 蓮華畑をドライブスルー からからと声を響かせラムネって キッチンカーで売ってないって お団子の帯に短しおくれ毛を はしかのようなものと云うけど 見つめられ軟着陸に踏む拍の 頷くようにロック聴いてる 含ませる指で空気を編むように 仕舞ってすぐのチョコを取り出し 成り行きの同じメニューと顔を見て グラスに立てる長いストロー 鏡越し踊り
自筆エッセイのAIによるささやき朗読
雨の降る街へ、壁一面のフロストガラスは淡く電球色に照らされていた。ぼかしたグラデーションが上へ向かってだんだんと透けてゆき、それは吐息のせいなのか、と眺めたところで知る由もないのであった。
近代的なホテルの建屋に交じって、小さな別館が建っていた。建て替えや増改築を経て尚も、残された旧館であった。だがその名にそぐわず、過剰なまでの装飾に、かつての本館であろうことを垣間見るのであった。
店の前に、古びた自転車が駐められていた。荷台の上には鉢植えが置いてあったから、多分もう乗られていない。そうは言っても、手の届く所へ駐めておきたいというものだろう。そして図らずとも、サイドテーブルのように重宝されていたりする。
自筆エッセイのAIによるささやき朗読(修正版)
ウインカーを出した車が反対側の車線へUターンし始めて、ぎょっとした経験は誰にもあるだろう。ハザードのスイッチなら押せるが、Uターンのはない。だからUターンは、想定外の走り方だと思うのである。例えば、サイドブレーキを駆使して、ラリーカーはターンする。それって、パーキングするのに使うものと思ってたけど。
ある晴れた日に、自然を満喫しようと公園に行ってみた。でもそこには、木が疎らに生えているだけだった。道こそ広かったのだけれど、砂利が撒いてあったり、舗装されていたり。それでも、よく見てみると鳥や虫が居た。 寒々とした木の上で鳥は気にせず羽を休めて、硬くて暗い地面の下で虫は気にせず眠るのだろう。
広々とした土地に立派な建物があった。高さの無いままに横へ長く伸びていて、とても優雅に見えた。例えるならそれは、カステラといったところだ。紅茶の傍らへときに切り分けられて、寝ていたりする。