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器の一枚 4 #北陸のオススメ

※この記事はこちらの企画に参加しております。


まず、この度の地震により、被災された皆さまにお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方、ご遺族の方々に深く哀悼の意を申し上げます。
そしてまた、一日も早い復興をご祈念申し上げます。

少しでも支援したいという気持ちが強く、そして先走ってしまい、とめどない文章になっております、はい・・・。


学生の頃、石川県に住んでいました。

父の仕事の都合で、私は学生生活のほぼ半分以上を全国を転々として過ごしてきた。その引っ越し先の1つが石川県だった。
小学生から中学生にかけての多感な思春期を、大自然と美味しい料理と歴史が詰まっている石川県加賀地方で過ごした。

父は引っ越した先々で、家族みんなを連れて、その土地のいろんな名所に行ったり、美味しい郷土料理を食べに行ったり、いろんな経験をさせてくれた。
石川県でも例に漏れず、いろんなことを経験した。
金沢の兼六園見物、日曜日には金沢の台所と言われる近江町市場で買い物、ひがし茶屋街へ行く途中に『あめの俵屋』で「じろあめ」を買ってもらったり、九谷焼で絵付け体験、山中温泉で温泉を堪能、小松市の那谷寺で紅葉狩り、白山のスキー場でスキーを習い・・・語ればキリがない。

また石川県以外にも、隣の福井県や富山県、岐阜県にも、父は車を走らせて、福井の東尋坊や永平寺、富山の氷見ブリや砺波のチューリップ、岐阜の白川郷や高山市の街歩き、北陸地方の行けるところは寸暇を惜しんで行っていた。

2024年1月1日夕方。

地震が起きた。熊本の実家へ行く途中に一報を知った。実家に到着するやいなや、実家の母とただただ茫然とテレビを見つめた。家族で毎年旅行に行っていた能登半島の姿が映し出されている。能登半島に行かなくなって随分久しいが、それでもたまにテレビで見ると、「懐かしかね~」という話が出てきていた能登半島。

熊本の実家へ行く前に、旦那の実家へ行き、お義母さんが料理の準備をしながら、「あたしが死んだら、この輪島塗はあなたにあげるからね」という話もしていた。だから、大火で燃えてしまったのが輪島の朝市だと知った時は、自分がガンだと告げられた時よりもショックだった。

能登半島は、北陸はいま「大変」という一言ではとても表わせられないぐらい状況になっていて、特に能登でその地を離れずに暮らしている方たちを思うと、際限なく心が締め付けられる。

撮った。

これは、わが家にある九谷焼の湯呑である。焼き物の窯元巡りも大好きだった親が持っていたもので、結婚した時に嫁入り道具と一緒に持たされたのである。来客があると、必ずこれにお茶を入れて、お茶菓子とともにおもてなしをする。

ふと思ってネット検索をした。私が一番好きな石川県のお菓子、『佃の佃煮』という佃煮屋さんの『白峰』はまだあるのだろうかと。

まだあった。とっても嬉しい。お取り寄せもできそうだ。今度お取り寄せして、九谷焼の湯呑に加賀棒茶を入れて、石川県に想いを馳せたい。
また博多駅内にある『加賀屋』でも食事をしようと思う。

そして、いつかもう一度石川県に行きたいと思っている。


石川県の話をnoteで書こうかどうしようか迷っていたが、今回ひよこ初心者さんの企画を知って、やっぱり書こうと決めた。書くきっかけを作ってくださったひよこ初心者さん、素敵な企画を立ち上げてくださって、本当にありがとうございます。

ひよこ初心者さんに心から感謝いたします。



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