発達障害者のうつ病予防③ 特別な運動はしない

運動はあらゆる病にとって万能薬と言われています。
散歩やウォーキングをはじめとした有酸素運動はうつ病をはじめとした精神疾患に効果があるといわれており、最近では認知症にも一定の効果があるとさえ言われています。
ただ、それはあくまで適切な方法で、適切な量をこなしたら…です。

発達障害者の場合(特にASD)、自分の決めた運動量を完璧にこなそうとするあまり無理をして怪我をしたり、計画を遂行するストレスでうつが悪化してしまうことが少なくありません。
それだったらいっそ運動せず、ダラダラしている方が悪化しないだけマシです。
それでも運動したい、少しでもうつを良くしたいという方に私がおすすめするのが

「日常生活の身体的負荷を少しだけ高くする」

です。
具体的には次の3つになります。
①エスカレーターやエレベーターを使わず、階段を使う。
特におすすめなのが通勤で使う頻度が高い駅です。通勤の日は最低でも2往復しますし、自然と急ぎ足になることも多い(飛び込み乗車は危険ですよ)のでさらに負荷が増します。
1段飛ばしだとさらに負荷が上がるので余裕がある方は試してみてください。

②電車なら一駅、バスなら一停留所前のところで降りて、そこから歩く。
これは地方だと恐ろしい距離になることもあるので、駅や停留所の距離がそれほど遠くない都会向けです。また、疲れているときにすると嫌になってしまうので比較的元気な行きにするのがおすすめです。

③移動手段を自動車から自転車に切り替える。
自転車をすでに所持していて、かつ自転車をこぐことが苦じゃない方向けです。これまで自動車で行っていた場所のうち、1~2か所を自転車で行くだけで運動量がだいぶ増えます。

しつこくなりますが、これに縛られて本末転倒ですのでご注意を。
時間がない時は車や公共交通機関を使い、体調が悪い時は無理に運動せず休んでください。
無理して運動しても心が楽になるのは一瞬だけ。負担は確実に身体をむしばんでいきます。
迷った時は体だけでなく心が弱っている時でもあるので、しっかり休んでくださいね。

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