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駐妻なにそれおいしいの?

この記事は、私の頭の中を整理するためのメモです。

私には交際中のパートナーがいる。
彼は、今年の7月からフィリピンへ駐在する予定となっている。

彼の意志としては、
一緒についてきてほしいという思いが強いようだ。
それは入籍をして、家族として帯同することを意味している。

彼の海外駐在に帯同するためには、
私は今の仕事を辞めなければならない。
私の会社には、家族の帯同に伴う休職の制度も、海外からのリモートワークが可能な制度もないからだ。

今の会社は、中途入社で勤め始めて5年目になる。
地方の安定グループの企業で総合職として勤めており、
手厚い福利厚生のこの会社に勤めながら、結婚し、昇格し、いつかは管理職になるという未来をなんとなく思い描いていた。

人生で、海外生活をするなんて1ミリも考えたことがなかった。

積み上げてきたキャリアや社内の人間関係を捨て、
勝手も言葉も分からない国で、毎日何をして過ごすのか、社会との繋がりを感じられない日々に、私は耐えられるだろうか。
海外駐在への帯同を想像したときに、仕事を辞めることの恐怖が一番大きかった。

一方で、経験したことのない海外暮らしに、
惹かれている自分がいることも たしかだった。
きっとこの経験はこれまでの価値観をかえる大きな出来事になるに違いない、その可能性にワクワクしている自分が たしかにいる。

「思い切って飛び込んじゃえばいいじゃないか」
「いや、もっと長期的に慎重に考えるべきだ」
毎日毎時毎分、自分の中の答えが変わる。

帰国後の再就職に役に立つスキルを、
帯同期間中に身に付ければいいんじゃないかとも考える。

しかし、子どもを産める年齢とそのリミットを考えると、
数年後帰国した暁に再就職できたとして、その会社に一定期間勤めたうえで妊活を開始するのでは遅すぎるように思う。
ましてや婦人科系の疾患がある私の妊活は、きっと一筋縄ではいかないだろう。

帯同の期間を、妊活の期間と考えればいいんじゃないかとも考える。

しかし、海外での妊活・不妊治療、万一授かれた場合どこで産むのか、という心配事から、そもそもの話、子どもを持つ選択をして本当にいいのかという問いに立ち返る。

結婚するしない、子どもを持つ持たない、帯同するしない、
あらゆる選択肢の組み合わせがある中で、どの選択をしたら未来の自分とパートナーは幸せなのだろうか?

ぐるぐる考えるだけでなにも選べない状況は、現在進行形で続いている。
だけど、選ばなかった方の人生と比較なんてできないのだから、どの選択をしたとしても、その選択が正しかったと思えるように毎日を一生懸命生きることだけはしようと思う。

帯同するしない、仕事を辞める辞めない、最終的に選んだ答えが何であれ、「自分で決めた」駐在員の家族は強いと思う。私もそうなりたい。

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