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介護の仕事がしたいのに、親に理解してもらえない高校生へ

先日私の講演をきいてくれた高校生から、Twitterで相談の連絡がきた。

私は高校を卒業してからすぐ仕事に就きたくて、介護の道を考えています。けれど親から介護とかは最悪の手段にしてほしいと言われ、どう説得しようかとても迷ってます(T_T)わたしはおばあちゃんたちが大好きなので本気で考えているのですが、、、泣

講演中の質疑応答の時間には、手をあげられなかったけど聞きたいことがあるんですと、勇気を持って連絡してきてくれたのである。今日はその子のために、ブログを書きたい。


誰かに認めてもらうために生きるのか、それとも自分を生きるのか。

結論から言うと、親に何を言われたとしても、世間のイメージがどうだろうと、自分がやりたいならやればいいと、私は思う。「おばあちゃんたちが大好きだから、介護の仕事がしたい。」なんて、素敵なことじゃない。

たとえば、親に認めてもらえなかったから違う職に就いたとして、給料はいいけどやりたい仕事でもなく、夜遅くて、更には人間関係でつまづいていて仕事が上手くいかない・・・

そうなったとき、どんな風に思うだろう?「あ〜、あのとき親の言うことなんて聞かずに自分のやりたいことやっていれば…」と、後悔したり、親や環境のせいにしたくなるときがやってくるかもしれない。そのときに思い出して欲しいのは、自分のやりたい道に進んでも、親に反対されない道に進んでも、どちらにしろ「自分の選択」であるということだ。自分の選択を正解にしていく方が、何倍も楽しい。

親に応援してもらえないあるある

「介護」の仕事をしたくても、親に理解してもらえずに悩む学生はたくさんいる。私が就活生と関わる中でも必ずあがるテーマだし、新卒採用をしている介護関連の企業側もそこに対策を打つほどだ。

HEISEI KAIGO LEADERSの運営メンバーにも、同じ悩みを持つ大学生がいる。彼女もまた、介護の道を選ぶことを親に応援してもらえなかった。悩みながらも、小さい頃からの夢であった介護職の道に進むことを選択し、残りの学生期間を同じように悩む学生に介護で働く意義を届けていきたいと、介護職にインタビューを始めたのだ。良ければ彼女の経験と思いも、読んで欲しい。

私が介護職を選ぶ理由 〜早大生まっきーの高学歴介護職インタビュー

親に限らず他者からの評価は、常に自分を惑わす。それに囚われず、自分らしく生きようと思ったとき、人は輝くのだと彼女を見てあらためて思った。


親は否定したいわけではなく、あなたが大切だから。

「介護とかは最悪の手段にして欲しい」のあとに続くのは、「(そんな大変な思いしなくても)」といったところだろうか…。あなたの選択を否定しているわけではなく、ただただ心配なのだ。本質的にはあなたの幸せを願っているだけなんだと思う。それなのに世間的に3Kと呼ばれる介護に、自分の大切な娘が就くことが、心配なんだ。

私の父も心から応援できるようになったのは、おそらくつい最近のことだと思う。(笑)  大学のときに介護現場でアルバイトをはじめたのは、「お泊りデイサービス」と呼ばれる自費で夜間帯の支援を受けられるデイサービスだった。安価で宿泊することができ、急な対応も可能なお泊りデイサービスのニーズは大きく、デイサービスの1割がそれに当たると言われるほど広がっていた。しかし、介護保険外サービスのため国の規制がなく、夜間の運営は事業者の裁量によって決まっており、その環境を危惧する声もあがっていたのだ。

それをメディアや知り合いの介護事業者から聞いた父は、電話でいろいろ言ってきた。内容はもう忘れたが、現場でリアルにこのサービスを必要としているご利用者やご家族を知っていた私は、聞く耳を持たないどころか反発さえもしたかもしれない。

更には、起業するだの、HEISEI KAIGO LEADERSだの、もはや理解に苦しんだと思う(笑)どうせこの子に何を言っても好きなようにやるんでしょ、と半ば諦めはあったと思うが、相当心配をしていたと思う。最近になって、SNSなどで私の近況を見て褒めてくれるようになった。

仕事をこんなにも楽しんでいること、食えているよということは安心材料で、活躍しているよということが承認材料だろうか。本当の意味で親が安心できるのは職業や企業を選択した時点ではなく、働き始めた後の話なのかもしれない。

ちなみにうちの父親は未だに心配してくれている。愛されている証拠かな。笑


納得のいく就活を

介護の就活は、楽だ。多くの企業が人材に困る中で、介護に思いある若手は選び放題といっても過言ではない。「1つ受けて、受かって就活おわり」という人もいるが、初めての職場環境が自分の基盤をつくってくれると言っても過言ではない。だからこそ、周囲を気にせず、思いっきり自分に向き合う時間にして欲しい。介護の仕事をする上で、自分に欠かせない軸を見つめ、この機会に是非いろんな施設・事業所について知り、納得のいく決断をして欲しい。

7/22(土)の就活イベントで、自分軸を見つけるためのワークショップを作る過程でのメモ書きを貼っておくのでご参考までに。

大規模な企業・法人がよい
小さな企業・法人がよい
理念に共感できる
経営者・施設長に魅力がある
経営が安定している
急成長・拡大して勢いがある
様々な事業展開をしている
一つの形態にこだわっている
運営施設やサービス内容に共感している

働きかた・ライフスタイル

様々な職種に挑戦できる
研修制度が充実している
若いうちからリーダーや施設長を経験できる
難しい課題に挑戦して早く成長できる
海外で働けるチャンスがある

組織風土・雰囲気

職場の人間関係がよい
尊敬できる上司・先輩が多い
同期や同世代の仲間が多い
新人も意見がいいやすい
ご利用者の方との距離が近い


さて、ブログ開始して6日目なのにまだ3記事。30日間、毎日のはずが三日坊主にもなれていない…


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