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本を出したい人へ【オンデマンド出版】わたしの場合

2019年10月に本を出しました。オンデマンド出版で。本屋さんにはわたしの本は売っていません。在庫もありません。ご注文をいただいてから、お代も先払いでいただきます。印刷依頼をすると発送(レターパックライト)までしてくれます。

書いた本は「世界から愚者へさかのぼる 22枚のタロットワーク 望む未来への道は自分で作れる」。タロット大アルカナを使ったワークブックです。

わたしがどんな手順で本を書いたか、またそれを出版しているか、お伝えしていきます。

本を書いた手順

1.原稿を書く

まずは本の原稿を書きます。わたしは、Googleドキュメントで書きました。
原稿を書いた後に、前書きやあとがき、奥付を追加しました。ページが変わるところは「改ページ」を入れます。改行でページを調整するとズレてきたときに全部修正することになり大変です。タイトルも使いました。画像を入れたので、画像はいったんGoogleドライブへ預け、画像挿入→ドライブからを使用しました。

2.推敲する

原稿が書けたら、誤字脱字、誤変換のチェックをします。表現や語末など全体的な統一感を確認します。※第三者に依頼するといいと思います。

3.デザインを決める(本文)

本文のレイアウトデザインを決めたら、1で書いたドキュメントを更新していきます。本文のレイアウトによりページが変わる場合がありました。どうしても見開きに収めたかったところは、文を削りました。譲れないところは、3Pにまたがることとしました。余ったページには、ミニコラムを挿入し、次のページからまた見開きになるよう調整しました。

4.デザインを決める(表紙・裏表紙)

表紙には螺旋の階段の画像を使いたかったので、無料画像サイト(Pixabay)から、画像をダウンロードしました。加工はcanvaで行いました。本のサイズをあらかじめ決めておけば、canvaも無料のプランのままできます。印刷所には、表紙、裏表紙、本文と別のpdfファイルで預けてあります。

5.印刷所を選定する

わたしが本文を書くことの次に時間がかかったのがこれでした。印刷所はたくさんあって、インターネット経由でデータを送れば日本中どこでも利用可能です。あるところから紙のサンプルをもらいました。オンライン見積もりは何件も取りました。ここから1冊当たりの価格を決定しなくてはならないので、真剣です。サンプルを印刷してくれるところを探しているときに、とある複合機メーカーの営業所に勤めている同級生が「わが社でもその印刷やれます、サンプルも出せます」と連絡をくれました。灯台下暗し。ここから一気に出版までスピードアップしました。印刷所が決まるまでめちゃくちゃ時間がかかりました。※条件が合えば紹介します。条件次第でお断りする場合もあります。

6.本の紙、スタイルを決める

サンプルを出してもらうにも、紙を決める必要があります。製本のスタイルを決める必要があります。
本文は国語の教科書のような少し黄みがかかった紙を指定。表紙や裏表紙は、厚みや光沢の指示をしました。また、遊び紙(扉紙)を入れました。これが入るとグッと本格的な「本」らしくなります。
本のスタイルは、これも国語の教科書のようなスタイルを選びました。

7.サンプルを印刷してもらう

印刷所を選んでいるとき、これをやってくれるところが少なかったです。
まず、わたしたデータでサンプルを作ってもらいました。

8.再度校正し、本注文をする

ページがすべて見開きになっているか(どういう見た目にしたいのか、それがかなっているか)、遊び紙の色、表紙裏表紙の印刷、奥付の感じなど、実際に「本」の形になって初めて気が付くこともあったりして、原稿を修正し、データを差し替えました。表紙・裏表紙のデータがどうもサイズがおかしかったようで、ぼんやりした(出来上がりに合わせて縮小か拡大してくれていた)ため、イチから作り直しました。本文の方も、修正して差し替えています。再度サンプルを出してもらって、納得して、本注文をしました。

9.本が納品される

初版は、自分で発送したかったので、すべて自分のところへ納品してもらいました。1冊ずつ、発送用の袋へ入れて、クリックポストで送りました。この作業も案外大変で、これを外注できないかと相談したところ、ある方法でデータのやり取りをすることができ、今は印刷依頼をすると出荷まで全部お任せです。※もちろん、発送手数料や送料(レターパックライト)は印刷代に合わせて支払っています。

その後の注文対応

1.Googleフォームで受注

2.フォームの回答をスプレッドシートに展開

3.受注データを印刷所と共有

4.受注したとき、入金確認後、発送後にお客様へメールで連絡

5.発送後、確認番号入りの受注データを印刷所から受領

以上です。在庫を抱えるリスクも無く、前投資も不要です。

協力チームを作る

わたしが本を書いたとき、協力してくれる人を募りました。このワークを本にしたらいいよと強く勧めてくれた3名に協力してもらいました。
本文のレイアウトデザインを提案してくれたSさん。
原稿の誤字脱字誤変換をチェックしてくれたEさん。
読んで感想を言って励ましてくれたYさん。

何度も書き直していると、誤字脱字はまったく見つけられません。誤変換も同様です。Eさんが根気よく作業してくださり助かりました。
本のレイアウトは全く思いつきませんでしたが、Sさんがこんな感じ、と出してくれたものをそのまま拝借しました。また、Sさんは、全部をいったん手元で印刷して、赤ペンを入れてくれました。もうこれには大感謝で、この御恩は一生忘れません。
何度も心が折れそうになって、パトラッシュ、ぼくはもう疲れたんだ…と筆を折ろうとするたびに励ましてくれたYさん。待ってるよ~~と言ってくれたり、このワーク面白いと言ってくれたりしたのがとても励みになりました。

本を書こうとしている方には、協力してくれる方を仲間にして作業するのがオススメです。

この3名には、出来上がった本をプレゼントすることで報いました

以上です。参考になりましたでしょうか。

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