ゲートキーパーとして

僕は、いわゆるゲートキーパーだ。義務教育の期間内だから、そんなに件数をこなしてはいないが、だいたい1週間に1件くらいの相談をこなしている。リアルとオンライン両方だ。

オンラインでの活動というのは、非常に厳しい世界だ。インターネットで悩みを相談すると、大きく3つの理由で難しい。1つ目は、深刻度が分からないことだ。いまどのような状況に置かれているのか、詳細を知るには質問をしていかなければならないが、オンライン上なので質問回数も限られてくる。2つ目は、誹謗中傷アンサーがあることだ。相談サイトはさまざまな種類があるが、その中に掲示板型というのがある。掲示板型だと匿名の場合が多く、たとえ誹謗中傷しても、そのメッセージを消すことは可能だが、再発防止ができない。それが原因で、悩みが深刻化することもある。3つ目は、緊急時に何も対応できないということだ。もし相談者と連絡が取れなくなった場合も、何も対応をすることができない。それは僕らにとって大きなダメージとなる。

しかし、ゲートキーパーが伝えられる事も山ほどある。相談に乗って社会復帰した人もたくさんいる。僕も命の大切さについて講義するワークショップを展開している。

自殺者が減るように願うばかりだ。

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