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バックオフィス構築という仕事

※この記事は2021年12月に別媒体で公開した内容を編集したものです。


いつも「今、お仕事は何しているんですか?」と聞かれても、説明が長くなりそうなので、適当に答えてしまっています。すみません(笑)

今はMODE, Inc.というIoTスタートアップで、広報とバックオフィス構築を兼務しています。「広報」は皆さんがよく知る仕事だと思うので、今日は「バックオフィス構築」の方をお話します。

「バックオフィス」は経理、人事労務、総務、営業事務、秘書などの業務を(だいたいは)1人で回す人のことです。大手企業ではこうした業務は独立した部門となっているので、大手企業で働いていると、ピンと来ないかもしれません。

創業したばかりの会社は、創業者+エンジニアや営業のようなメンバーが中核となります。創業時は煩雑な仕事がそんなにないので、バックオフィスの仕事は彼らが自分で回すことができます。

しかし従業員数が5人〜10人になると事態が急変します。

  • 経費精算

  • 毎月の給与振り込み

  • 雇入時の手続き

  • 請求書発行、入金確認

  • 事務所の設備の故障対応

本業とは関係ない上に、生産性が高くない仕事が溢れ出します。こうした業務をどうにかしたいと言うことで、バックオフィスを雇用することになります。

私がやっているバックオフィス構築の仕事は、こういう仕事を一旦すべて受け取って、会社の方針に応じたフローを作りながら回してみて、ある程度ルーティン化できたら、新担当者に引き継ぐ仕事です。

もともと生産性の高くない仕事ですが、ルーティン化させるまでは情報収集と判断の連続。さらに会社が大きくなる過程で、業務はどんどん変化していきます。

最初は1だけやっていれば良かったことは、事業成長とともに2から3へと変化します。その変化に対応しながら、一度決めたフローを再度構築し直す。その繰り返しです。

世の中には事務経験者は多くいるので、バックオフィスの構築をそうした人たちに任せがちですが、たぶんそれだと上手く行かないです。

事務経験者の多くは、すでにルーティン化した業務をこなすことはできますが、マニュアルがないと仕事できない人は少なくありません。私がやっているのは、マニュアルを作る仕事なので、アプローチの仕方が結構違います。

さらに、一口に「事務」と言っても営業事務と人事系とでは業務領域がかなり違います。大手企業では業務が細分化されているので、なおさらです。創業間もないアーリーステージでは、広く色々できる人材が必要です。

MODEの事業はどんどん加速しているので、フローの構築が必要な業務が次から次へと溢れて来ている状態です。なので、マニュアルができている業務については、今後の組織作りを意識しながら、新担当者に引き継がないとなりません。

そうした経緯もあり、2021年末には人事労務部分を引き継ぎました。私の業務が溢れて、新しい担当者を雇い入れて頂けるのは、事業が成長している証拠です。スタートアップにいるからには、会社には成長して欲しい!それを実感できるのは、仕事のやりがいだと思うのです。

私はもともとは広報をやりたかったので、今後はそちらにシフトしていきたいと考えています。広報のお仕事は、バックオフィス以上に外部への働きかけによるインパクトが大きく、事業拡大に対して貢献できるというのがその理由です。そのためにも、どんどんバックオフィスを構築して、どんどん引き継ぎして行きたいです。


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