初めてのフィルムカメラにRollei35はいかが？

アキトムラ

2020年6月11日 18:12

初めてのフィルムカメラ選びって結構悩みませんか？

そんなあなたにお勧めしたいのが

1967年にローライから発売されたRollei35という選択肢。

読み方は「ろーらいさんじゅうご」だと思います。数字の読み方はマチマチですかね？みなさん単に「ローライ」と呼ぶ人が多いかな？

というのも、私が大好きなカメラなんです。一時期7台持ってました。

見た目はどうですか？

カッコイイしかわいいし工業製品として美しくないですか？(笑)

冗談はさておき。実用面でのお話をしましょう。

ぶっちゃけ、ピントは目測式という勘で決める方式だし構図決めもなんとなく、シャッタースピードは1/500までしかないし露出計は付いてるけど完璧な精度ではない（実用はできる）から面倒くさいです。

でもおすすめします。

私の場合は1台目ではなく2台目に購入したカメラではありますが所有する約20種のフィルムカメラの中でも非常に稼働率の高いカメラです。

理由はとにかく小さいのに適度に重く、丈夫で、そして描写が非常に秀逸だからです。また、デジイチとの2台持ちがしやすい。そして、上述したネガティブな要素は数回使えばどうせ慣れるからです。(笑)

ローライを買う人は最強のお散歩カメラとしてパチャパチャ撮る用に所有する方も多いですが、このカメラ一台で構図を決め設定を練ってじっくり撮ることもできると思っています。

その操作方法に起因して絞りはF8、ピントは3ｍ固定や無限遠固定でファインダーを覗いて適当に構図を決めてパチャッと撮る人も多いですが、歩数や腕を定規代わりにして距離を測り構図を決め絞りを開けて背景をボカし露出計アプリなども活用してじっくりと銘レンズを味わうこともできます。慣れとはそういう意味でもあります。

さて、カメラを持って家を出るときにネックになるのは第一に大きさがありますがこのカメラは手のひらに収まるほどの寸法。また、適度な重さなのでカバンの中に入れておくのもそこまで苦にならないし持った時には安定するしフィルムカメラという金属を触っている所有感、ロマンもある。

レンズはカールツァイスという銘レンズを搭載しています。40mmという画角も50mmほど狭くなく35mmほど広くない絶妙なところを突いているんです。

また、Rollei35にはいろいろな種類があり搭載されているレンズも異なります。”鷹の目”と言われる非常にシャープな写りをするテッサーが付いたRollei35、ボケが大きく色味の濃いゾナーが付いたRollei35S、柔らかさとシャープさを合わせたトリオターのRolleiB35、マニア向けのシュナイダー社が作ったクセナーレンズが付いたものがあります。

この他にも年代によって名前が微妙に変わったり機能限定版（廉価版）、記念モデルなど色々な種類があるのでシリーズとして選択肢は無限大。（実は同モデルでも前期型とか後期型、表記が違ったり中に入っている歯車の材質違いなどでさらに細分化できます。ここまでいくとただの沼ですが。ていうかオタク？）

私のおすすめの種類は特にありません。というか全部おすすめ(笑)

露出計が付いていない機能限定版などありますが基本的にはどれもあまり使用感の差はないと思っています。

カラーは基本的にシルバーかブラックの２色です。

敢えて言うなら、Rollei35、Rollei35S、Rollei35LED、Rollei35T（Rollei35と中身は同じで製造年が新しいだけ）が露出計も付いているので人気でよく購入されているかもしれません。

価格についてはオークションなら15,000円程度から、実店舗なら現状品で25,000円前後～35,000円くらい、整備済みなら40,000円くらいからあります。オークションはかなり安いですがジャンク扱いでなにかしら壊れているものも混ざっているのでおすすめしません。買うなら整備済みか、現状品で機能的にはすべて問題ないものを選んでいただければよいと思います。

基本的に20,000円を超えるので初めてのフィルムカメラとしてはそのカメラの性質上としても安くはないので、PENTAX SPなど10,000円以下の一眼レフを買ってから2台目に、というのもいいかと思います。

作例をいくつか貼っておきます。筆者の写真の腕には目を瞑ってください。色味やシャープさ、コントラスト、画角などのご参考にしてください。尚、筆者はRollei35が最も稼働率が高いので作例もテッサーレンズのものですのであしからず。