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ムスメと小耳症 ①妊娠出産編

今5歳のムスメは小耳症です。

少耳症とはなんだ?という方も多いと思います。
私もムスメが生まれるまで全く知りませんでした。

こちらから引用させていただくと
「生まれつき耳の形が不完全で小さい病気」
のことです。

ムスメは右耳がこの小耳症で
耳たぶ様の皮膚がくっついていて、耳穴は無し。
耳穴が無い=外耳道が無いので、書類には
「右耳小耳症 (外耳道閉鎖症)」
と記入することが多いです。

聞こえは?通院は?保育園生活は?

ムスメと私の今までを少しずつ振り返ってみようと思います。

今回はムスメの妊娠出産編です。


妊娠中の経過

ムスコとムスメは2歳差。
妊娠がわかったのは
保育園に入れなかったムスコの延長育休中でした。
(当時は育休1年→延長半年でした)

妊娠中は上の子を育てながらのほぼありがちな経過を辿っていた、と記憶しています。
ムスコの妊娠時と比べて、まぁ子育てに家事にとやることはたくさんあったので、のんびりはしていなかったとは思うのですが。特別負担がかかるような感じでもなかったです。

母子手帳を見ると

・妊娠3ヶ月頃にお腹の張りや茶色の出血があり、
 落ち着くまで自宅安静や張り止めの服薬。
・妊娠7ヶ月頃に逆子になり、逆子体操をする。
 1週間後には体操効果か?治っていた。
・妊娠8ヶ月頃、子宮頸管の長さを指摘され、
 張り止めの服薬を開始する。
 (ムスコの時も指摘あり、5ヶ月から飲んでいた)
・妊娠9ヶ月頃、2週間おきの検診のたびに
 3ミリずつ頸管長が短くなり…
 正期産まで自宅安静に。
・38週で子宮口2〜3センチ…陣痛こない(° °)

と書いてありました。

ここからの流れは忘れもしません。

出産前日

39週の検診は午後診療、
予約したけど待ち時間もあって夜でした。
内診してもらうと子宮口は5〜6センチ。
まだなんにもなかった…(° °)
「帰宅途中で戻ってきてもらうことになるかもね」
と先生が笑って言ったのを覚えています。

帰り道。(自分で運転して来ていました)
いやもう、今日が出産前最後の体重測定でしょ!
お腹いっぱい食べとこう!
…と、ドラッグストアでお菓子とアイスを買い込んで帰りました!(悔いを残さないように!)

出産当日

朝。
その日は私の実母が遊びに来てくれる予定の日で。

…なんかお腹が張るなぁ。

実母が来て、ムスコと遊んでくれている横で。

…なんか規則的な気がするなぁ。
と思い、感覚チェックをすると10〜15分感覚!

ムスコを実母に託し、
歩いて10分の病院までタクシーで!

いや、実母が来てくれてるって
ものすごいタイミングの良さです。

病院について外来で内診すると子宮口7〜8センチ。

「陣痛室行きましょう!」ということでロビーで
病棟看護師さんが迎えにくるのを待っていると、

来た病棟看護師さんがまさかの
「ごめんなさい、車椅子忘れてしまって…」

あ、大丈夫ですー歩けますーとスタスタ歩いて
エレベーターに乗り、陣痛室に入る直前に
「オットに連絡させてくださいー」と普通に電話し
病棟看護師さんが若干ひいておりました…
(確かに多少は痛いけどそこまで痛くなかった)

そこからあれよあれよと全開になり
オットの立会は本当に最後の10分くらい。(短っ)
それでもムスコの時と同様に
骨盤に引っ掛かって出てこないので吸引分娩!
4時間のスピード出産でした。

(ムスコ出産前のレントゲンでわかったのだけれど、
足側から見ると女性は赤ちゃんの頭が出産時に通るため通常卵型?にまぁるく骨盤が開いているらしいのですが、私はお尻側がすぼまっているしずく型?のような形でまぁ自然分娩でも何とか通れるでしょ、というお医者さんの見解でした。)

ムスメの誕生

「赤ちゃん出ますよー」の声の後、
ムスメの産声が分娩室内に響いて
「おめでとうございまーす」と言われて

「あっ、お母さん…」
「赤ちゃんの耳が…」

そうお医者さんは言ったのを今でも覚えています。

疲れ切った私は、
耳?と一瞬不思議に思ったのですが。
もうくったくたであまり頭が回りません。

そしてムスメはキレイに拭いてもらって私の元へ。
初めて、ムスメの「右耳」に対面したのでした。

初めて見た時、ショックとかそういうのはなくて
「可愛い、ぎょうざみたいな形の耳だなぁ」
と思いました。
ぷるぷるで、ふわふわで、もちもちで。
「可愛いねぇ、可愛いねぇ」
「ぎょうざみたいなお耳だねぇ」と言いながら
たくさん触った覚えがあります。

「お母さん、赤ちゃんは耳が小さく生まれてきました。また小児科の先生から話がありますからね。」

そうお医者さんに言われて、一旦ムスメを預け、
私も産後の処置をしてもらい。
病室に戻ってからはオットと調べまくり。
(産後2日目から母子同室の病院だったのです)

そこで「小耳症」という言葉と出会いました。
たくさん調べて。わかる範囲でオットと話し。

夜、オットがムスコの世話のために帰った後。
「小さい耳で産んでしまってごめんね」
と、病室で1人泣きました。

まとめ

小耳症になる原因はまだわかっていません。
一部の親子、きょうだいで小耳症の方もおられるようですが基本的に遺伝性もないそうです。

私も小耳症でないムスコと、小耳症のムスメの妊娠出産の経過中には特段大きな差があったようには思いません。

それでも、責任を感じざるを得ませんでした。

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