白い生き物と暮らす

白い生き物たちとの日常。

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合法の生き物を探す

灰色のフワフワとの別れから、 私は堂々と共に暮らせる生き物を探し始めた。 実は、幼少期に、一度だけペットと呼べるかもしれない生き物が家の中に存在した事がある。 その名は「ぴーちゃん」 そう。鳥である。 この鳥は灰色を基調とした、 いわゆる桜文鳥という種類の鳥であった。 動物を飼いたい!という私の意見が採用されたわけではなく、 ママが洗濯物を取り込んでいた時に、 ベランダから突然、我が家に迷い込んで来たのだ。 ママは「ぎゃあ!」と叫び、一体どうしたものかと 夏にカブト

    • 灰色のフワフワ

      ある暑い夏の日。 玄関前の、砂利に紛れて、何か落ちてる。 ねずみ?死んでる? 近づいてみると、雛鳥らしき生き物だった。 横たわってはいないものの、天を仰ぐように嘴は上を向き、目は閉じてしまって虚虚ろしている。 炎天下の砂利の上… ひとまず、地面の温度を下げる?? 人は想定外の状況を目の当たりにすると (ましてや生命体の生き死にに関わるような状況だと) 時に、よくわからない、非効率な行動を無意味に選択してしまう事がある。 私はその雛鳥らしき灰色のフワフワを避けるよう

      • 白い生き物と暮らす

        一人っ子だった私は、なんだかいつも淋しくて、子どもながらに温もりが恋しかった。 パパとママがケンカしている日も、 友達とうまくいかなかった日も、 どうして私はいつもひとりぼっちなんだろう。 外で猫を見るたびに、うちに連れて帰りたかった。 ハムスターを飼っている友達が羨ましくて仕方なかった。 「ママ、ハムスター飼いたい!」 かわいいのは最初だけ! どうせ世話しないでしょ! 臭い! …私の主張はいつも即却下。 あーあ。私はまたひとりぼっち。 あったかくて、フワフワで

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