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持続可能なMaaSのエコシステム

エコシステムとは、生産者→消費者→分解者の流れを軸に、
捕食、被食関係や寄生、共生などの生物同士の関係が複雑な網目のように張り巡らされていることである。

MaaS(モビリティアズアサービス)のエコシステムは、
MaaSプロバイダー(MaaSオペレーター)が移動者にサービスを提供する。
コアビジネスのプレーヤーは、
移動者が顧客となり、
交通事業者がモビリティー手段を提供する。
MaaSを実現する手段として、
データプロバイダーが地図情報や時刻情報、運行リアルタイム情報、駐車場情報を提供するプレイヤーでコアのプレイヤーとなる。
トラックカーナビのように、大型トラックでも駐車できる駐車場を持つ施設を検索できるニッチなコンテンツが人気になることもある。

次に、MaaSのエコシステムがどのような機能の組み合わせから成り立つものかを分析する。
アーキテクチャ設計と呼ぶが、
複雑系を含むシステムを機能要件をつなぎ合わせて性能設計していく。
例えば、
MaaSアプリがあり、ユーザー認証基盤と、サービス連携基盤がある。
サービス連携は、データ管理・分析基盤と繋がっており、
需要予測価格調整機能、決済機能、動的移動シミュレーション機能、動的把握機能がある。
サービス連携は、また、
シェアサービス、オンデマンド配車マッチング、交通系オープンデータ、経路検索エンジン、地図情報連携、予約管理、チケット管理、決済と繋がっている。
このアーキテクチャはMaaSの普及・発展とともに設計されていく。
プラットフォーム指向というより、OpenAPI指向がユーザービリティに求められている。
APIエコノミーによる信頼がMaaSビジネスの要諦と言っている。

最後にMaaSエコシステムを持続可能にするビジネスモデルが必要になる。
ビジネスエコシステムが立ち上がるには、コアビジネスに価値がなければならない。
アプリを使って交通手段をシームレスに利用できる価値がなければならない。
MaaSでは、交通・移動業界、各種サービス業の補完的なパートナーの連携がビジネスモデルの善循環を生む可能性がある。
コアな提供物の価値→売上→利益→ビジネスエコシステムへの投資→エコシステムが提供するものの価値→コアな提供物の価値
このようなループを描くことである。

MaaSにおける最大の市場価値は自由と考えている。
マイカーが移動の自由を提供していると考えている以上に
MaaSが移動の自由を提供していると考えてもらうビジネスモデルを創造しようとしている。