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投資家の投資対象

投資家は、理論に沿った投資対象をする。
大きく3つの投資目的がある。
成長、インフレ・ヘッジ、デフレ・ヘッジである。
それぞれの投資目的における投資対象を解説する。
1.成長
リスクが低い資産(債権やキャッシュ)から見込まれるリターンを上回るリターンを得ることを目的とする。

・パブリック・エクイティ
公開市場で取引される株式
米国、先進国、新興市場、フロンティア市場の株に分配する。

・プライベート・エクイティ
非公開会社で取引するファンドによって運用される株式
バイアウト・ファンドとVCが運用する。

・ヘッジファンド
主に公開株に投資するが、ロングポジションもショートポジションもとれるファンドが運用する

2.インフレ・ヘッジ
通貨価値の減少のリスクから資産を守るための投資。

・不動産
インフレ率の上昇により、不動産の潜在的価値は高まる。
インフレ率に伴い、家賃は高騰する。

・コモディティ
金、銀、その他貴金属はインフレにともない価値が上昇する傾向がある。
通貨が高騰するとき、貴金属を価値あるものとみなす。

・天然資源
石油、ガス、森林資源、農業も、インフレのリスクから守られる資産と見なす。
天然資源の価格がインフレ率を上回ることが見込まれる。

3.デフレ・ヘッジ
物価が下がるとき、通貨の購買力はむしろ上昇する。

・債券
デフレにともない概して利率は低下する。
債券の価値は利率と逆の相関関係にあるので、債券の価格は上がる。

・キャッシュ
デフレ時、明日のドルは今日のドルより価値が上昇する。
よって、予期せぬデフレに対する防衛策となる。