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マキャベリの君主論の章ごとの理解

マキャヴェリの君主論を読んで大切だと思ったことを
雑多ですがまとめます。

8章 極悪非道によって君主の座に達した者たちについて
悪の上手な使い方は悪の後、可能な限り、臣民の利益を保護することと統治方針を転換すること。

16章 気前の良さとけちについて
すでに君主であるなら気前の良さは危険である。君主に成ろうとしているなら気前の良さは必要である。
支出を押さえられないと財政が破綻する。
戦争によって他人のものを費やすなら、気前良く与えるべき。
偉業を成し遂げるため、ケチを恐れない。

17章冷酷と慈悲について。また恐れられるよりも慕われるほうがよいか、それとも逆か
無秩序は市民全体を傷つける。
よって、愛されるよりも恐れられた方が安全である。
人間は恩知らず、気まぐれ、不誠実、卑怯、貪欲である。
成功時は味方になり、必要に迫られない時敵対するひとがいる。
よって、用心を怠ると君主は破滅する。
賢明な君主は、自身の支配下を確立する。

18章 どのようにして君主は信義を守るべきか
人は法律と力によって、従う。
人間は悪の部分があり、信義を守らない。
よって、君主は、慈悲深く、信義厚く、思いやりがあり、信心深く、正直であると思い込ませる能力を持つこと。
君主は風向きや運命に従って、自身を変化させる。
野獣と人間を巧みに使いわける能力と言える。
君主の行動は結果によって判断される。

21章 尊敬され名声を得るために君主は何をなすべきか
旗手鮮明にすること。
君主は派閥のひとつを味方につけること。

23章 どのようにして追従者を逃れるべきか
良い助言は君主の賢さから生じる。
真実を自由に話す腹心を気にいると良い。
へりつくろわない部下は2割程。
助言を組み合わせる能力は君主次第であり、自分で結論を出す。

25章 運命は人事においてどれほどの力をもつのか、またどのようにしてこれに逆らうべきか
運命は我々の管理下に25%ある。
時代の徳性に従って行動する君主は成功する。
時代と出来事の変化に合わせて行動様式を変える。
大胆に運命に合わせにいく。たまたまそこにいたと言う。
人生における幸運の量と不幸の量は決められている。
よって、幸運を無駄に使わないようにする。
ここぞという時のため、幸運を取っておく意識を持つ。