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君主論の要約~マキアヴェッリ

ルネサンス期イタリアの政治混乱から
統治論を説いた君主論を読み始めました。
内容を要約します。

君主論は近代政治学です。
君主は生き残るためであれば、
悪徳を行使する能力を身に着け、
これを臨機応変に行使する必要性を問いてます。
君主に求められる素養は力量と運です。
その他、
・ケチであること
・信義ある人間であると思われること
・白黒はっきりした方針により尊敬されること
です。
残虐非道を是とする君主論です。
1.新たに獲得した地域を治める最も安全な方法は制度や法をすべて破壊すること
2.残酷な行いは一気に断行し、その後は臣民の利益行動をとる
3.傭兵と援軍は無益であり、自国にとって危険である
4.人々から好かれなくて良く、憎悪軽蔑を受けないこと

君主論は、政治、宗教、道徳を切り離して、現実主義政治理論を提唱しています。
美化を排除して、徹底して現実を認識する。
目的のために手段を選ばない。
なぜなら、
理想的で倫理的な生活にこだわり、善い行いをしようとすると破滅をもたらすからです。
建前や人情論で臣民は動かず、君主自ら仕掛けて統率しよとの姿勢です。
運とは、環境因子が50%、能動因子が50%です。
運命を自分で決めよ。
人を従わせるためのリーダーシップは、
好かれることよりも恐れられることです。