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心の中で生きる#3

先日、お世話になった方が亡くなった。

社会人での出会いだったので、1年ほどしか同じ時間を過ごすことができなかった。

野球部の名誉監督だったが、私にとってはいつも笑顔で話してくれるおじいちゃん的な存在だった。

週一回の野球と年数回職場で話す関係。

お前もっと真面目に仕事せーよ!
いやいやめちゃくちゃ真面目ですよ!!

とのお決まりの会話。

もうできないなんて信じられない。

訃報はあまりにも急だった。

土曜日の午前中野球に来られていて、その夜に亡くなったのだ。

日曜日に電話を受けたとき、何を言ってるのかわからなかった。

え、昨日野球におったで。
いつもと変わらん感じやったで。

もともと持病があり、最近体調が優れていないことは知っていたが、姿をみた次の日に訃報があるとは思わない。

命の儚さを強く感じた。

お通夜とお葬式は手伝わせていただけることになった。

コロナ禍で家族葬とされているにもかかわらず、本当に多くの方が別れに訪れた。

この方々がどれほど故人への想いがあるのか、想像がつかない。

1年でこんなにも寂しさで涙が溢れるのに、長年関係があった方々の悲しみはどこまでも深いものなのか。

ほとんどの方が涙を流す姿をみて、そんな人格者の故人と出会えたことが幸せだと感じた。

故人はこれからたくさんの人の心の中で生きる。

お通夜の後、長年付き合いのあった方々とご飯をご一緒させていただいた。

私の知らない故人の一面を懐かしそうに話す会話を聞くことができて貴重な時間だった。

そんな風に人生の先輩方と仲良くしていただけることも、故人が残してくださったことだと。
本当に有難い。

おじいちゃんが亡くなった小学校低学年以来、
身近な人が亡くなることを経験することがなかったように思う。

もっとたくさん会話したかった。
色々教えていただきたかった。

それでも、これから故人と関係のあった方と関わっていく中で、故人の話を聞く機会が多くなることは予想できる。

そこで、たくさんのことを感じでいきたいと思う。

亡くなってからもまだまだみんなの心の中で生きる。

ほんとにすごい人だ。

短い期間でしたが、お会いできて、こんな下っぱとお話しして頂いてとても幸せです。

ありがとうございました。

ゆっくり休んで天国でも大好きな野球をして、また私達の姿をいつもの笑顔で見守ってください。

私はいままでと変わらず大真面目に仕事しますので😊


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