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システムを理解してもらうことに固執していた

※ これは2023年2月ごろに執筆したポエムです。
もともと社内向けに書いたものでしたが、コンテキストを省いて、ある程度公開しても分かるように修正しました。


今年(2023年)から、組織が売りに寄せた商材ごとにわけて動くようになった。
一方、プロダクト開発では、それまで機能は異なるものの、それらを1つのシステムとして進めてきたこともあり、
徐々に、“売り” と ”作り” で、様々なものが噛み合わないようになっていた。
メンバー間で思い描いている概念や、日々のコミュニケーションでの言葉ひとつとってみても乖離しているようだった。

「なんで伝わらないんだ..」
この時期、私は、伝えようとするも伝わっていない(前に話したことが繰り返されるとか)・認識のズレ(やれると思っていたことがやれないとか)があるという事態が頻発に発生することに対して虚しさを感じていた。
コードをひたすら書いて頭を冷やす夜もあった。


でも、よくよく考えてみると、
システムがどういうものであるのかを理解してもらうことに固執していたように思う。

もちろん、組織全体が同じ概念を理解し、統一された言葉でコミュニケーションがとできることが理想ではあったけれど、人員が増強されて、個人戦からチーム戦になり組織が大きくなるにつれて、それには無理があると考えを改めることにした。
システムを理解してもらうことよりも、売れて、クライアントやユーザに使ってもらって、 “価値を感じてもらうこと” の方が大事だと思うようにした。

システムを理解してもらうことは二の次として、
この先、何度も同じシステムの説明をすることもあるだろうけど、それでもいいかと。
決して、理解してもらうことを手放したわけではないので、引き続き、できるだけ、分かりやすく伝えるように努める。


ちょうどこの頃、開発集中討議を経て、開発チームも ”売り” に連動させて動くようにした。
商材ごとに分けることで、ゆくゆくはシステムも分けたくなるのではないか(コンウェイの法則)と懸念しているので、そうならないために、
他の商材への影響がでないように制御したり、他の商材への横展が効くような設計を考えるように動いていく。

これまで以上に、抽象化・具体化能力をもって、様々なパターンを想定する洞察力をもって、開発していこう。

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