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祖父母から柿農家を継いだ理由③

 あっき~です♪
 新潟で、【柿農家】と【フォトグラファー】と【ポッドキャスター】と【在宅校正者】をしながら、四姉妹の父親をやってます。

 noteを通じて、【自分のこと】【日々のこと】などを雑多に書いていこうと思っています。
 この記事では、なぜ柿農家になったかについて書きます。よかったらご一読ください。

 2017年に柿農家を継ぎました。それまで約50年間、祖父母が大切にがんばってきた柿園地です。
 両親も健在な中、なぜ ぼくが継ぐことになったのか。つらつらと全5回のシリーズで書いてみたいと思います。

進まない後継問題

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 ここで、改めて実家がどんな風に農業をしてきたかについてふれたいと思います。実家では、祖父母が専業農家、父が公務員、母が専業主婦をしていました。米も柿も、基本はすべて祖父母がしていましたが、田植えと稲刈り、そして柿の収穫作業などは両親も手伝うというのが基本でした。

 この家の農業をどうしていくのか、少なくとも ぼくが小学生の頃から何度も議題に上っていました。おそらく両親のほうから相談していたと思うのですが、いつも結論は出ません。祖父母が、決まって最後に「今は自分たちができているんだから、できるまでやるわ」と言って、この話題は強制終了されていました。

 「できるまで」……この言葉で済ませてきていた負債を、一気に払うことになるような気がして不安でした。ただ、そうは言っても祖父母と両親が向き合う問題だと思っていたのも事実で、時間だけが過ぎていきました。

祖父と父

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 父は、もともと口数が多くありません。いつも考えごとをしていて、聞いたことに答えてくれないというか、あまり周りの声が聞こえていない? あまり周りに興味がないのかな? と感じることが しばしばありました。重責のある仕事と向き合ってきた反動なのかな? いろいろ質問してみたこともありますが、決まって答えてはもらえませんでした。

 まだまだ男社会な田舎の農村にある家なので、この後継問題は結局のところ祖父と父との関係性にかかっています。

 しかし、ただでさえ多くはない二人の会話は、年々減っていっているように見えました。ぼくが小学生の頃から不定期で出ていた「この家の農業をどうするのか」という話も、ぼくが柿のことを手伝えるようになっていた頃には ほとんどされなくなっていました。

 祖父は祖父でワンマン気質が強く、稲作をやめるときでさえ、両親には一言も相談しなかったそうです。結局すべて自分の思ったとおりに行動するタイプなので、父が「何を言ってもダメ」という雰囲気になっているのは感じていました。

 それでも、「農業をどうするのか」という問題から逃げられるわけではありません。続けるにせよ、辞めるにせよ、祖父母と両親とで話し合って決断しなければならないことです。

父の定年と再雇用

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 そんな中、公務員をしていた父の定年退職が近づいてきました。ぼくの目には祖父母だけで柿栽培を続けるのは厳しいと思っていましたし、正直なところタイミングはここしかないと思っていました。

 「我が家の農業をこうすることになった」と結果を伝えられるのか、ぼくも交えて話すことになるのか……しかし、待てども待てども何もありませんでした。言われたのは、「お父さんは再雇用で働くことになった」ということだけでした。

 しかも、母の口から聞かされました。これは、本当にショックでした。祖父母も特には相談されずに決まったそうです。ただ、祖父母から両親に対して「農業をこうしようと思う」という話もなかったみたいで、結局これまでのままでした。20年以上も。大人が四人もいて。何も……起きませんでした。

 誤解がないように言っておきますが、基本的に実家の家族は好きなんです。大学入学と同時に家は出ましたが、それまで拡大家族で一つ屋根の下で過ごしてきて、育ててもらった恩も、とても強く感じています。何不自由なく、愛情をかけて育ててもらいました。感覚や考え方でギャップを覚えることは多いですが、それでも大切な家族です。

 ただ、それは前提として話したうえで、この結末には心がざわめきました。「もう待てない。後悔したくない。自分で動こう」、そう決めました。

 ここまでが第3回の内容です、次で ぼくが継ぐことが決まります。よかったら、次回もぜひお楽しみください。

 楽しいことが好きな人間です。変に大人ぶることなく、全力で楽しいことをやっていきます。そんな自分の活動が、誰かの何かのプラスやきっかけになったら、こんなにうれしいことはないなって思います。
 そんな自分が紡いでみたnote、よかったらぜひおつき合いください。

 お読みいただき、本当にありがとうございました♪
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