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カジュアル子ども写真への思い③

 あっき~です♪
 新潟で、【柿農家】と【フォトグラファー】と【ポッドキャスター】と【在宅校正者】をしながら、四姉妹の父親をやってます。

 noteを通じて、【自分のこと】【日々のこと】などを雑多に書いていこうと思っています。
 この記事では、ぼくが なぜカジュアル子ども写真を撮っているのか について書きます。よかったらご一読ください。

 フォトグラファーとしての現在の専門は、「カジュアル子ども写真」だと明言しています。簡単に言うと、私服で生活圏内のスポットにて行う撮影です。プロの写真撮影は、「人生の特別な場面で」という認識が まだまだ一般的な中、「普段着での飾らない姿も残す」ことに こだわって活動しています。
 そこには、どんな思いや願いがあるのか。今回は、そのあたりを全3回のシリーズで書いてみたいと思います。

撮影スタイルの変化

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 カジュアル撮影を やるようになって、自分に生まれた変化もあります。

 スタジオで写真を撮っていた頃は、「カメラ目線の笑顔」を謳うお店だったこともあり、「お子さんと自分」という意識がとても強かったです。自分がいかにお子さんを笑わせて、カメラに目線を誘導するか。そこに大きな力を割いていました。

 たまに、ご自身のお子さんを一生懸命に笑わせようと盛り上がるご家庭などの撮影のときには、「目線がカメラから外れて困るな」と思ってしまうことがあったのも事実です。「我が子の笑顔の写真が撮りたい」という純粋な気持ちからの行動なのは わかっているのですが、お子さんが、どうしても盛り上がるご家族のほうを見てしまいます。

 しかし、カジュアル写真を始めてからは、そういうこだわりが抜けました。もちろん、「カメラ目線でニコッ!」みたいな写真も狙いますが、そこに こだわり過ぎることはありません。ママやパパとお子さんが楽しそうに過ごしている自然な空気感みたいなものを大切にするようになりました。

 撮影の最初には、

「今日はご家族で遊びに来たと思って、普通に過ごしてください」

と、声をかけるようにしています。

 もちろん、撮影中にご家族へ声をかけたり、ぼくが お子さんと遊ぶ場面もありますが、あえて声をかけずに自由に過ごしてもらう時間帯も、意識的に設けるようになりました。そのおかげか、「自然な様子での写真が撮れて うれしいです」というお客様の声が増えていきました。

兼業状態をフルに活かす

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 兼業フォトグラファーという状態は、デメリットも たくさん あります。シンプルに写真にかける時間に限界があることや、専業のカメラマンさんに比べて信用を得にくいこと。さらに、ぼくは「本気でやるなら仕事は一本に絞るべき」という考えの祖父母と一緒に農業をやっているので、そういう部分で理解されにくいという面もあります。

 しかし、そのあたりには早々に見切りをつけて、

「兼業フォトグラファーだからよかった」と言えるようにするにはどうすればいいか?

を、考えるようにしました。「兼業フォトグラファーであることを、逆に活かせる活動内容に目を向けよう」と考え、そこに集中するようになりました。

 例えば、ぼくにカジュアル写真を依頼した方は、撮った後に写真を見てからでも無料で購入キャンセルができます。写真というのは、決して安くはないにも関わらず、依頼した時点で購入するのは ほぼ決定しています。どんな写真が撮れるかは、やってみないとわからないのに……です。

 お客さんのそのリスクをなくしたいと思い、「撮影後キャンセル可能」という独自のシステムを考えました。これは、兼業でなければ かなり選びにくい方法ではないかなと思っています。

 ほかにも、兼業だからこそ一日の撮影数の上限をかなり少なく設定しました。その結果、撮影数を多くはできませんが、1つ1つの撮影に対する密度というか、向き合い方が とても深いものになっています。当然ながら、スタジオの頃も1つ1つの撮影に丁寧に向き合ってきたつもりですが、連日の大量撮影が続くと、どうしても今と同じような密度が出せない場面はあったように感じます。

 兼業状態だからこそ できるやり方を。

 環境をなげくのではなく、それを活かしていく。こういう考え方は、フォトグラファーのことに限らず、これからも大切にしていきたいです。

普段着での思い出写真も残してほしい

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 いろいろと書いてきましたが、これが「カジュアル子ども写真」を専門に選んだ ぼくの話です。

 「カジュアル子ども写真」というと、それを専門にしているプロの方は あまり いない気がします。スタジオさんが閑散期にキャンペーン的に採り入れたり、子育てが少し落ち着いたカメラ好きなママさんが副業的に始められたり……というのが多いのではないでしょうか。スタジオ出身でカジュアル子ども写真を専門にしているのは、珍しいパターンかもしれません。

 誤解がないように強調しておくと、ぼくは「人生におけるハレの日の記念写真」を否定する気はまったくありません。ハレの日の記念写真は、とても大切なものです。スタジオでそれに携わっていた人間として、胸を張って言えます。

 ぼくが主張したいのは、「ハレの日だけでなく、普段着での思い出写真【も】、きれいな写真で大切に残していってほしい」ということです。まだまだ文化としては浸透していませんが、カジュアル写真も残していくのが、もっと あたりまえになっていったらいいなと思います。

 そのために、料金設定や撮影システムの検討、カジュアル写真の認知度の向上など、自分にできることを がんばります。「明日はショッピングセンターに行こっか」みたいなノリで、「明日はあっき~に写真を頼もっか」と言ってもらえるくらいになりたい。家族でカジュアル写真を撮るのを、休日における選択肢の1つレベルの、身近なものにできたらと思っています。

 いつか、10年後や20年後の未来に、ぼくが撮った写真をご家族みんなで眺めて、笑い合ってもらえたら。子育ての思い出を振り返って、すてきな時間を過ごしていただけたら……。そうなったら、本当に本当にうれしいです。

 「カジュアル子ども写真」を専門に撮る、ちょっと変わったフォトグラファーとして、これからも、ぼくにできる精一杯でシャッターを切っていこう。そして、それを喜んでくださる方々に届けていけたら。

 もっと写真が身近なものになるように、「普段使いの出張フォトグラファー」として、これからも活動を続けていきます。「目の前の あたりまえみたいな日々」を「いつかの未来の かけがえのない思い出」に していく手伝いが、少しでも できることを願って。

 以上が、ぼくが大切にしたい「カジュアル子ども写真」の話でした。ハレの日の思い出も、普段着での思い出も、どちらも子育ての思い出として大切にしてほしいと思います。慌ただしく過ぎ去りがちな子育ての時間ですが、【いま】だけの姿を、ぜひ思い出に残していってほしいです。

 楽しいことが好きな人間です。変に大人ぶることなく、全力で楽しいことをやっていきます。そんな自分の活動が、誰かの何かのプラスやきっかけになったら、こんなにうれしいことはないなって思います。
 そんな自分が紡いでみたnote、よかったらぜひ今後ともおつき合いください。

 お読みいただき、本当にありがとうございました♪
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