見出し画像

元いちご農家の娘

ブログを書く朝活に参加して10日目 
最後の10分間ねぎらいタイムを
毎回誰とかなぁと楽しみで
眠い朝でも5時に起きることができている。

そこで何人かの方から 
元いちご農家娘、というプロフィールについて
深掘りしたかったぁ〜と
時間切れで終了時間を迎えていたので
書いてみることにした。 
  

高校まで実家にいた私
会社勤めをしていた父と
いちご農家を祖母と切り盛りしていた母 
という兼業農家

父は休みの日には手伝うけれど
いちご農家の運営は母が中心になっていた。
いわゆる母は農家の個人事業主でした。

いちごは春の果物
農協に出荷するいちごは
クリスマスシーズンの掻き入れ時に合うよう
半年かけて苗を育てハウスを整えていきます。

その時期に赤いいちごを多く育てられるか
これがプロの見せ所です。

そして1年間を通して
平米辺りの収穫量の多さや
痛みのないいちごが出荷できたかが
農協からの表彰の対象となり
母の作るいちご🍓は毎年表彰されていて
そのトロフィー🏆が家の応接間に連なっていた。 
  

他のいちご農家は男性が主になっていて
集まり事は男性ばかり参加していたが
我が家は父が会社勤めで平日おらず
農家の集まりには母が出席ていた。 
  
女で表彰されていると僻みもあったらしい 
しかしその土地の生え抜きであったことや
負けず嫌いの性格もあったせいか
いつしか栽培の仕方を教えて
という人も現れるようになった。 
  
手伝いをしていた私は
それのコツを知っている。ウフッ

休みなく働く両親
そんな時代だったといえばそうなのだけど
母と遊んだ記憶はない。

唯一覚えているのは
母と一緒に言った初めての映画
子猫物語だった。

帰りに女子校のとき良く行ったと
母が連れていってくれたお好み焼き屋
味は覚えていないけど
その時の風景を思い出す。
 

そんな忙しい母と話がしたくて
いちご出荷シーズンの11月〜5月はたいてい
ストーブの匂いの漂ういちごの選果部屋で
仕分けの手伝いをしながら
たわいもない話をしていた。  

シーズンも終わりになる春休みは
いちごの苗を育てる土壌の消毒に
家族総出で畑に行き裸足になって手伝った。 

祖母がまだ元気だった小学生の時
土を掘り起こすための鍬(クワ)を持って
土を覆ったビニールの上を運んでいたら
滑ってグサリと足に刺さった記憶が蘇り
古傷がうずくときがある。
 
一息ついた時に食べたアイスやパンの味
飼い始めた子犬と走り回ったその畑の香り
などなど
あの頃は楽しかったなぁの思い出
  
 
会社を早期に辞めた父と
2人で切り盛りしていた母
10年前ちょうど次男が生まれる年を最後に
いちご農家を引退した。
 
寒くなるこの時期
部屋を開けるとストーブの匂いが漂い
採りたての甘酸っぱいちごの香りが
懐かしい記憶として蘇るのでした☺️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?