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iroeipitsu14
「虹」【詩】
地球の表面に
境界線が引かれた日
ぼくらは旅にでた
子供の頃にみたあの
大きくて美しい虹を
もういちどみたくて
いまでは
境界線より向こうがわにある虹の跡が
ぼくらの瞳にやきついている
ぼくらはこの
まったく平らな地球の表面を
どこまでも
どこまでも歩くのだ
近くにいけば
虹がみえなくなってしまうように
近くにいけば
境界線はみえなくなってしまうのだから
ぼくらはいま、どこに向かっているのだろう
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