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詩です。

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自作の詩、または「詩のようなもの」をあつめました。
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#詩

「コメディアン」【詩】

だれも笑わなくなったこの街で わたしはコメディアンに就職します だれもいなくなった地下鉄…

「おんなじ夏」【詩】

手をひかれ 川あかりの夏 雨……のにおいが急にきて どこへ駆けだすのか そんなにあせらない…

「記憶」【詩】

ある雨に打たれて わたしは 自分が木だったことを おもいだした ある木に触れて わたしは 自…

「うぶ」【詩】

おまえのからだに触れた刹那に 雷鳴をきいた 嘘じゃない あれからおれは狂人のように 永遠の…

「かたち」【詩】

あなたのかたちが好きです わたしは あなたのかたちにはめられて わたしのかたちをうしなって…

「選曲」【詩】(改・「冗談」)

ナーシングホームの あかるく閉ざされた部屋 高い声の人たちが去り ふいにふたりぼっちになる …

「地球にやさしく」

おーい あんた やさしくされたいんならね まずはやさしくしなきゃだめだよ そんなに暑かったり寒かったりしちゃあ いよいよそっぽを向かれますよ 宇宙はひろいんだもの たった700万年のつきあいだけど 孤独なのは お互いさまよ 海をのせて動きまわるあなたを 憎んだこともありますよ とりあえず、ね そんなカッカするのはやめて 頭を冷やしてきなさいな そのあいだにクーラー 効かせとくから

「曲がりくねった」

おまえのからだをじっとみてると ひとつとしてまっすぐな線のないのに気づく あらゆる曲がった…

読むこと/詠むこと

それはよく晴れた夏の午後だった ある中学生がわたしにたずねた 「読むこと」と 「詠むこと」…

「すばらしい世界」【詩】

たとえば 四角い箱の中で 誰かの暮らしがめちゃめちゃになっていくのを 笑ってみている私たち…

「咀嚼」【詩】

あなた、いがいと 時間をかけてあじわうんですね いかがです? この世界の味わいは ……けっこ…

「あとしまつ」【詩】

台所に 腐りかけた 愛がある 道端で とぐろをまいた 愛がある にらみをきかせた 愛がある な…

「たかしちゃん」【詩】

むかし、 たかしちゃんという友だちがいた たかしちゃんのうちはびんぼうだった たかしちゃん…

「まよなか」【詩】

まよなか って いったい、いつのことです だいたい 二時から四時くらいじゃないですか なるほど すべてのいきものが こきょうに 帰りたくなる時間ですね まよなかに 夢をみるのは こきょうを忘れるためですね