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おまえのからだに触れた刹那に
雷鳴をきいた 嘘じゃない
あれからおれは狂人のように
永遠の坂道をかける
息をきらし 目をこらし
ああ おれは串刺しにされ
干からびた虫ケラのように
嫌な匂いをまき散らすだけまき散らし
おまえに嫌われ
これが生命というなら ああ
燃え尽きてやろう
いっそ血しぶきをあげて
おれは腐りきった嘘のように
すかすがしく たくましい虫ケラ
おれの歌は雷鳴 そうだ、ことのはじめの雷鳴
あのとき おまえのからだに触れ
雷鳴をきいた 嘘じゃない

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