怒っている人との距離の取り方。

今日、保育園の先生とよその子ども(年長さんクラス)のやりとりを見ていて、気づいたことがあります。怒っている人を相手にするときって、距離の取り方が大事なんだなってことです。


その子は、何かおもちゃを持って先生の元へバッと駆け寄り、「○○ちゃんがコレを××して、△△になっちゃって◎■×△#!!!」みたいに早口でまくし立てました。何を言っているのかさっぱりわからなかったけど、その子が怒っていることだけは明白でした。

(先生、どんな対応を取るのかな……)と思って見守っていたら、思ったよりずっと返事はアッサリ。「あぁ、そうなの。」って。しかも、若い女性の先生なのに、かなりの低音で(笑)。あれは、俗に言う塩対応でしたね。聞いてたわたしが「え、それだけ?」ってツッコミを入れたくなるほどでした。(黙ってたけど)

でも、その子は先生の「あ、そうなの。」を聞いてどうしたかと言うと、さらに怒るようなこともなく、ちょっと落ち着きを取り戻したみたいで、そのまま何も言わず遊びに戻って行ったんです。見ていたわたしは、(あ、それでいいんだ。その対応で正解だったんだ……)って、びっくりしちゃいました。

なんとなく、じぶんのこれまでの経験上、怒っている人の相手をするときには「しっかり話を聞いて、受け止めて共感してあげないとダメ」と思っていたんですけど。どうやら、そういうわけでもないみたいだぞと。そこまでガッツリ共感路線を走らなくてもいいんだなと。この先生と子どものやりとりを間近で見て、そんな新しい気づきを得たのでした。

もしかしたら、先生がよかれと思ってオーバーリアクション気味に「えぇっ、そうなの?○○ちゃんはどうしてそんなことを!?」みたいに反応していたら、その子の怒りは収まるどころかもっとプンプンになっていたかもしれません。先生はきっと、こういう光景に慣れていて、温度感を肌でわかって適切な塩対応を取ったんだなとわたしは理解しました。

他人の怒りに寄り添いすぎないことって、案外大事かもしれませんね。本人もただ言いたいだけで、一度吐き出したらスッキリするってこともあるでしょうし。この先生の塩対応ぶり、良い意味でわたしも見習いたいなと思ったので、心のメモとしてここに残しておきます。


ここまでお読みいただきありがとうございます!普段はクライアントワークが多いので、自分の感性や気持ちと向き合い、表現する場としてnoteを活用したいと思っています。サポートいただいた分は、子どものおやつかオムツに変身するかもしれません(笑)。