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アマチュア作家は小さいコミュニティから始めた方がよいかも


最近、アマチュア作家の方のこんな声をよく聞きます。

・小説を投稿サイトに出してもPVが増えなくて悩んでいます。
・(別に書きたくないけども)流行に合わせた作品にした方がいいのでしょうか。

これがプロを本気で目指している方ならともかく、意外と小説を書き始めたばかりの方や、あくまでも趣味で小説を書いていて、自分の小説が書籍化されたら嬉しいなあ、くらいの人も上記のような内容で悩んでいるようです。

これはネット時代の功罪だなあ、と最近思います。

●WEB小説投稿サイトのメリット

・不特定多数の人に自分の小説を読んでもらえる
・コンテストが頻繁に行われて書籍化やプロへの道が開かれている
・読者から手軽に感想をもらえる

ネット投稿サイトは、自分の書いた小説を多くの人に読んでもらえる素晴らしい場所です。

コンテストが頻繁に開催され、プロの作家になる道や書籍化の機会が以前よりも格段に増えており、タグを付けるだけで簡単に応募できるのが便利です。

また、固定ファンを獲得することもあり、読者からの感想を気軽に受け取ることができます。

●WEB小説投稿サイトのデメリット

・PV数が可視化されているために、無意識に他人と比べてしまう
・今やプロがごろごろいるために、自分が取るに足らない存在に思える

ネット小説の投稿サイトは、現在プロの作家が多く活動している場所です。彼らは1日に1万PVや総計で数千万PVといった圧倒的な数字を記録しています。

アマチュア作家の中にも非常に人気のある作家が多数います。

そのような場所で、小説を書き始めたばかりの初心者が投稿すると、PVが伸びないことに心が折れてしまうことがあります。

特に、プロを目指しているわけではなく、単に趣味として楽しく小説を書きたいと思っている場合、PVや☆の数が目に見えてしまうと、他人と無意識に比較してしまいがちです。そうなると、自分が取るに足らない存在だと感じ、やる気を失ってしまうことがあります。

●ネットがなかった頃は、小さなコミュニティの中で自信をつけていた

私が小学生や高校生の頃に小説を書き始めた時、インターネット小説は存在せず、せいぜいクラスの友達一人か二人に読んでもらうだけでした。

その時、「小説が書けるなんてすごい!」と褒められたり、読書感想文でクラス内で表彰されたことで、文才があるのではないかと勘違いして自信を持ち始めました。

振り返れば、褒めてくれたのは一人か二人だけでした。

しかし、その経験は今も私の自信として残っています。

そうした経験から、もっと多くの人に読んでもらいたいと思い、徐々に部活や大学のサークルに参加し、多くの人に読んでもらうようになりました。

それでも、それは数人から十数人の小さなコミュニティ内でのことでした。

それにもかかわらず、現在では何万人もの読者がいるインターネット小説投稿サイトに飛び込み、他の人のページビューや星の数が見える場所で作品を発表するのは、非常に大変なことです。

●WEB小説投稿サイトは大海のようなもの

WEB小説投稿サイトは大海のようなものです。

プロもごろごろいるような場所ですし、読者の方も目が肥えています。
そんな場所に、いきなり初心者が出ていったら、当然思うような結果が出なくて打ちのめされます。

読者がつくためには、コツコツと時間をかけて投稿しなければいけませんし、投稿サイトごとの流行もあるので、それによってもPV数が左右されます。

その中で、プロやトップクラスの人たちのような結果を無意識に求めていたら、だんだんと疲れて、創作に対するやる気もなくなっていきます。

●初心者やアマチュア作家は自信をつけるなら、小さなコミュニティを持つ方がよい

私は小説執筆した初心者や、あくまでも趣味で小説を書かれる方はWEB小説投稿サイトに投稿するだけではなく、小さなコミュニティも持った方がよいと思います。

以上のような理由から、どうしても大きな投稿サイトでは、他人のPVを目の当たりにして、自分のPVが少なくて、自分の小説が取るに足らないように思えたり、思うように感想がもらえなくて嫌になったりしてしまいがちです。

だから、自分は以下のコミュニティも持つことをおすすめします。

・小説を読んでくれるリアルの友達をつくる
・学校の文芸部
・文学フリマ
・小説のオンリーイベント
・小説教室(あまり厳しくないところ)
・ネットの文芸コミュティ

など小さなコミュニティやイベントにも参加してみてはいかがでしょうか?

そうした場所で小説の読み合いをすれば、感想ももらえますし、自分の自信にもつながります。また、SNSで褒めてくれそうな人と繋がるのもよいかと思います。

WEB小説投稿サイトだけが小説を発表する場所ではありませんし(もちろんそちらに投稿することもよいと思いますが)、それ以外にも発表する場所はあるので、そちらにも挑戦してみてはいかがでしょうか?

せっかく小説を書こうと思ったのに、すごい人たちと比べて、やる気を失うのはもったいないです。

プロはもっと厳しい世界だという人たちもいますが、みんながみんなプロを目指しているわけではないので、楽しく小説を書いていてもいいじゃないですか。

だから、WEB小説投稿サイトでプロやすごい人と比べて苦しいのなら、他に楽しく創作できる場所を見つけてみてはいかがでしょうか?

そして、自信をつけたら、またWEB小説投稿サイトに挑戦してはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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