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『アサルトリリィ電撃新潟奪還戦』第10話(最終話)

 アサルトリリィ~電撃新潟奪還戦第10話が公開されました。
 10ヶ月(全10回)という長くも短い連載でしたが、アサルトリリィファンの皆様には最後までご覧いただきまして、誠にありがとうございました。

■前回までのあらすじ(ネタバレ注意) 

 前回はアールヴヘイムと柳都女学館の選抜隊が佐渡島に上陸して、ファーヴニルがいる竜の巣を目指しました。

 敵であるヒュージの猛攻によってなかなか進むことはできませんでした。その中で実姉の耶々や先代のドゥーヴァのリリィをファーヴニルによって失った榎本瑚桃は怒りに我を忘れてしまいます。

 そのせいで、窮地に陥りましたが、隅谷水晶が身代わりとなることで瑚桃は救われます。けれども、逆に水晶がピンチとなってしまいますが、瑚桃はこれ以上大切な人を失いたくないと水晶を命がけで救い出します。

 和解したふたりは協力して、特型ヒュージ『リンドブルム』を倒すことに成功します。

 その後、天葉たちはファーヴニルのテリトリーから離れた場所でファーヴニルを倒す作戦を立てていましたが、ファーヴニルが射程外から攻撃をしてきます。

 ファーヴニルのブレスに含まれる特異な力によって、CHARMの力が半減してしまい、天葉たちはピンチを迎えて終わります。

■今回の見所(以下ネタバレ注意)

 今回の見所は……。

①夕七の覚醒
②リリィたちの繋がり
③天葉のフィニッシュショット
④天葉と樟美
余談 御台場女学校

 以上となります。

 ストーリーの展開は決まって、とっくにプロットもOKをいただいていたのですが、最終回にして完全に壁にぶつかりました。

 この連載は元々尾花沢先生の全体のプロットもありましたし、どんどんアイデアがあふれてきて、スムーズに書けていたし、最終回はこうしようと最初から決めていたのですが、いざ書こうとしたら全然書けなくて困りました。

 最終話のプロットが通って、最後の1話ということで気が抜けたのかもしれませんし、12月1月と忙しかった疲れが出たのかもしれません。

 それでも、一柳隊の舞台や御台場の舞台を観て気合いを入れて、連載版の最後を書き終えることができました。

 アルトラ級との戦いなのに、あっさりと倒したように見えたらごめんなさい。完全版がありましたらそちらの方でもっと激闘をふくらませたいと思います。

①夕七の覚醒

 この件については詳しくは二水ちゃんに質問してください(笑)。

②リリィたちの繋がりと絆

 これは「繋がり」でも「君の手を離さない」でも「思い出が溢れてる」でも「Sacred World」でもお好きなアサルトリリィの曲を流して読んでいただきたいですね。
 それらの音楽を流しながらアゲアゲで執筆していたら、校正の段階で誤字脱字が出てきて困りました。

③天葉のフィニッシュショット

 なぜ天葉様がファーヴニルを討伐するための要であったかおわかりいただけましたでしょうか? 

 ちゃんとひとつひとつ理由はありますが、全部説明すると野暮なので、ぜひ二水ちゃんのツイートなどでヘリオスフィアの設定をご確認いただけますと幸いです。

『蒼き月の御使い』と初代アールヴヘイムの『ブルームーンシフト』は、これも絶対に10話ではやりたかったのです。 

 2代アールヴヘイムが初代アールヴヘイムの正当な後継者であることを、ちゃんとこの『ブルームーンシフト』で見せたかったのです。

 それは単に強さだけではなくて、初代アールヴヘイムがなしえなかった無念の思いすら受け継いで果たす点でもそうです。

『蒼き月の御使い』も10話で絶対にやろうと思っていました。

④天葉と樟美

 これは連載開始当初からイメージしていたラストです。
 樟美ちゃんがシルトとして天葉様に守られているだけではなくて、天葉様を支える立場でもあるというラストに持っていこうと決めていました。

 樟美ちゃんが天葉様の居場所が見えたのは、もちろんファンタズムの力です。

 最初は天葉様が目覚めて樟美ちゃんが静かに「お帰りなさい」と告げて、天葉様が「ただいま」と微笑んで終わるラストにしたのですが、いまいち弱かったので、みんなで勝利を祝して抱きしめ合って終わらせました。

 静かに幕を閉じるのもよいですが、伝説的な快挙をしたので、世界大会優勝みたいな、あるいはハリーポッター第一作でグリフィンドールが勝利してみんな笑顔で盛り上がったまま終わったように、みんなで「わー!」と盛り上がるような形で幕を閉じました。

 ラスバレのイベントシナリオやメモリアと奇しくも対になっておりますが、これは偶然か、あるいは意図的なものかは原作者の尾花沢先生のみぞ知ると思います。

余談 御台場女学校

 御台場女学校ファンのみなさんすみません!!

 キヴァタテオVS御台場女学校の戦いは尺の関係で全く書けませんでした。
 一応どんな風に戦って勝つのかというのは決まっていますので、完全版の方ではなんとか収録したいなと思っており、偉い人に相談します。

 ヘオロットセインツとロネスネスが共闘するという激アツ展開は、やっぱり書かないわけにはいかないので、ぜひ書きたいですね。

■電撃新潟奪還戦は英雄(ヒーロー)譚

 アサルトリリィはこれまでいろんな媒体でいろんなアプローチで描かれてきました。アニメではアニメならではの物語が描かれ、舞台では舞台ならではの物語が描かれてきました。

 この電撃新潟奪還戦は、アサルトリリィがあまり描いてこなかったヒーローとしての姿を前面に出そうと最初から決めていました。

 仲間を守り、市民を守り、強敵を打ち破り、最後まで諦めずに前を向き続けていく凜々しい姿を描こうとずっと決めて執筆してきました。

 天葉は甲州撤退戦で1度思い切り挫折を味わい、御台場迎撃戦後に初代アールヴヘイムが解散して引退まで決意したけれども、仲間たちに必要とされて再びチャンスをもらって立ち上がり、戦いに挑みます。

 まさに王道の物語です。

 読み終わった後にスカッとする物語を描こうと思いながら執筆しました。ただひたすらまっすぐにアルトラ級ヒュージという強敵を打ち破るためだけに突き進む物語にしました。

 あとはとにかくシンプルな物語を心がけました。
 登場人物がめちゃくちゃ多いし、人間関係は複雑だし、それぞれが背負っている背景も複雑なので、一歩間違えると、「あれ? 今何の話をしてるんだっけ?」と読者が迷子になりがちなので、ファーヴニル討伐という最終目標のために必要な手順をひとつひとつ説明して、それ以外の要素を極力排除しています。

■遠藤亜羅椰に助けられた

 亜羅椰さんは本作では描きやすいキャラではありました。

 瑚桃と水晶周りではかなり亜羅椰さんが仲立ちをしてくれたおかげでスムージに話を進めることができたし、最初の初陣でもいきなり初手でマルミアドワーズでフェイズトランセンデンスをぶっ放して2代アールヴヘイムの強さをアピールができるなど、まあ、この子にはかなり助けられました。

 それをさりげなくできるのがよいところですね。
 経験豊富な(?)亜羅椰さんだからこそ、瑚桃の心を開くことができたわけですね。

■まとめと今後につきまして

 そんなわけで、全10回電撃新潟奪還戦のストーリー編(WEB連載版)が無事に終わりました。皆様、いかがでしたでしょうか?
 楽しんでいただけたら幸いです。

 アニメの時に語られていた2代アールヴヘイムの新潟外征をまさか自分が執筆するとは夢にも思いませんでしたが、まずは無事に最後まで終わらせることができて本当によかったです。
 正直、頑張りすぎて力尽きて燃え尽きております。

 10話の解説編がまだ残っておりますので、こちらも最後までぜひお付き合いいただけますと幸いです。

 電撃新潟奪還戦の完全版の続きなど今後につきましては、公式の発表をお待ちいただきますようよろしくお願いします。

 できればよりよい形にしたいとは思っていますが、昨今の情勢によってエンタメ業界のあらゆることにも影響が出てきて、どうなるかまだわからないような状況です。
 ファンの皆様のご期待に少しでも応えられるようこれからも頑張ります。

 10話解説編の後には新しい発表があるようです。

 今回の連載によって2代アールヴヘイムや柳都女学館の知名度や人気を少しでも広げて、アゾンインターナショナルさんや関連企業のみなさんの売り上げに貢献できていれば幸いです。

 ただ、今回の連載に関しましては、本当に読者の皆様には助けていただきました。アサルトリリィのファンのみなさんは本当によい方ばかりで、連載時はとても励まされました。(昔ラノベを出した時の酷評が嘘のように温かい言葉ばかりで……うっ、涙が……)

 今回で私の連載はいったん終わりますが、アサルトリリィは新作舞台も発表されていますし、ラスバレやコミックスもまだまだ続いていきますので、ぜひ今後ともアサルトリリィをよろしくお願いします。

 あらためまして今回の連載に起用していただきました尾花沢先生始め、電撃新潟奪還戦のスタッフの皆様、アゾンインターナショナル様や関連企業の皆様、その他アサルトリリィのアニメ・小説・舞台・コミック・ゲームの全ての関係者様、そしてアサルトリリィファンの皆々様には深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 ついでに、今後アサルトリリィ以外でも秋月大河の名前で何かしらの作品が出ることもあると思いますので、その時はお手にとっていただけますと幸いです。

 それでは、またどこかでお会いいたしましょう。

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