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【映画感想】ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー【ネタバレなし】

日本全国が『すずめの戸締まり』に熱狂している中、あまのじゃくの自分は大好きなMCU『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』を見てきました。

いやー、素晴らしかったです!! 最高!!

ある意味、フェーズ4を締めくくるのにぴったりでした。

映像美・音楽・ドラマ、すべてが高水準にまとめられています。

本作では前作までの主人公であったティチャラ役のチャドウィックボーズマンが亡くなったことで、ティチャラも亡くなるというドラマになりました。

そのため、哀悼の意を込められた内容であり、ティチャラやチャドウィックボーズマンの意思を新たに受け継いで、二代目ブラックパンサーが誕生する物語であることは間違いありません。

女王ラモンダや本作の主人公となるシュリが本当に素晴らしいのは、もちろんなのですが、とにかく映像美と音楽が素晴らしい。

アクションは見せ方が正直、あまりうまいとは言えませんが、ただ、そこはライアンクーグラー監督の得意とするところではないのかもしれません。

その代わり、王を喪失した家族や国の物語をきちんと描き、しかも前作で起きた出来事もきっちり引き継いで表現しているところは、本当に最高でした。

前作でキルモンガーについたワカンダの長老たちとの禍根は、まだ残っていることがきちんと描かれているのは高評価でした。

●ラモンダ最高

女王ラモンダの夫と息子を亡くしながらも、ワカンダの女王として国をまとめなければいけない、と重責は痛いほど伝わってきますし、逆に家族をこれ以上失いたくない、という母としての悲痛な願いも同時に伝わってきます。

でも、決して重いだけではなくて、間間に挟まれるコメディタッチのやり取りは笑わせられますし、オコエが槍を振り回すたびに流れるワカンダ風の民族音楽は、格好良くて痺れます。

●ワカンダの葬儀最高

PVでも見られるワカンダの葬儀も白を基調とした衣装と、そのダンスがめちゃくちゃ素晴らしくて、この流れを考えた人、天才すぎるだろうと思いました。

●実景を使った映像最高

さらには、CGが多用されることが多い昨今の映画の中で、ちゃんと現地ロケをたくさんしているために、非常に美しい景色を見ることができて、それだけでも贅沢な気分が味わえます。

『ソー ラブ&サンダー』や『ドクターストレンジ マルチオブマッドネス
』や『スパイダーマン ノーウェイホーム』も全部好きです。

でも、『ブラックパンサー/ワカンダフォーエバー』は頭ひとつ飛びぬけていますね。

これは亡くなった人の作品を見るたびに思うことですけれども、やはりティチャラの物語をもっと見たかったなあ、とあらためて思いました。

チャドウィックボーズマンの演じるティチャラは本当に高潔で、格好良くて、まだまだいろいろな物語があっただろうに、彼の早世は残念でなりません。

本作の面白さがもっと多くの人たちに伝わってほしい、と思う作品でした。

最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。


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