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ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』と中年の危機



ドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』の主題歌、松たか子さんが歌う「Presence Ⅰ(feat. KID FRESINO)」の歌詞が、悩める中年、いわゆる「中年の危機」によく効くので、紹介します。ドラマの主人公は、三人と結婚し、三回離婚している中年女性の松たか子さん(娘が一人)で、ドラマと合わせて歌詞を味わうとより効果的です。

「流れる時に立ち止まったとしても
自分の来た道は振り返らない
隠した気持ちは
新しい朝に立てた
コーヒーの苦さ

Presence Ⅰ(feat. KID FRESINO)

昨日、私は、ある真理に達した気がしました。
それは、
「すべての選択は、ベストの選択」
ということです。
選択の結果がどうであろうと、その選択は、その時にあなたができたベストだという意味です。
結果論で、後からああすれば良かった、というのは、文字通り結果論で論ずる価値もありません。
できることは、これからの選択。
上の歌詞はそことも接続します。
自分の選択がベストだったと肯定することは、ニーチェの運命論にも接続します。
運命論においては、自分が選択していない病気であっても、自らが選択したものとして引き受けます(もちろん解釈の違いまで否定しません)。
つい何かのせいにしたくなるのが人ですが、その発想では不幸になるだけです。
ベストの選択とその結果を丸っと引き受けること。
そこにしか、道は無い気がします。
色々と考えさせられるマンガであり、アニメであった『進撃の巨人』のすごさもその辺りにある気がしています。

足跡はどこまでも伸びていく
物語の先は見えないけど
曖昧で純粋で
私が自分で決めた
幸せの姿

Presence Ⅰ(feat. KID FRESINO)

これも、上記と接続します。
大豆田とわ子さんが選択した3回の結婚と3回の離婚はすべてベストの選択で、それは自分で決めた幸せという中年の決意でもあります。
「中年の危機」においては、そうやって自分であらためて腹を括るような思考が必要です。
他律ではない自律での幸福論。
幸福論と言えば、椎名林檎さんですが、その歌詞もいいですね。
Presenceの歌詞にもあるように、後悔は心の中にあるんです。
後悔があっても、その選択はベストだった。
そのように腹を括ることでしか「中年の危機」は乗り越えることができない。
今はそんな風に考えています。

とちょっと生真面目な投稿になってしまいましたが、ドラマで松たか子さんが元夫の風呂場で歌うアニメ「ドラゴンボール」主題歌メドレーはドラマ史上最高の名場面だと思いますので、ぜひ見てください。
AmazonのPrimeビデオで見ることができます。


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