宅森昭吉(景気探検家・エコノミスト)

三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。 さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さく…

宅森昭吉(景気探検家・エコノミスト)

三井銀行で東京支店勤務後エコノミスト業務。 さくら証券発足時にチーフエコノミスト。さくら投信投資顧問、三井住友アセットマネジメント、三井住友DSアセットマネジメントでもチーフエコノミスト。 23年4月からフリー。景気探検家として活動。 現在、ESPフォーキャスト調査委員会委員等。

最近の記事

大谷翔平選手メジャー史上初の「50-50」達成。大谷選手がホームラン打った日の日経平均株価・上昇割合は。関脇・大の里2度目の優勝、最速での大関昇進確実。大相撲秋場所の懸賞本数は2,455本と史上最多に。身近なデータは景気回復示唆。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年9月23日)―

9月19日(日本時間20日)に大谷翔平選手メジャー史上初の「50-50」からの「51-51」を達成。大谷選手がホームラン打った日の日経平均株価上昇割合 (株価変動比率調整済み)は6割超。  9月19日(日本時間20日)にマイアミのローンデポ・パークでおこなわれたドジャース対マーリンズの試合は20-4で、ドジャースが勝利しました。大谷翔平選手は「1番・DH」で先発出場しホームラン3打席連発を含む6打数6安打10打点2盗塁の大暴れで、メジャー史上初の「50-50」からの「51-

    • 8月の自殺者数・暫定値は前年同月比▲18.8%と大幅マイナス、10カ月連続で前年同月比減少。8月完全失業率は7月の2.7%から2.6%程度へ低下を予測。8月有効求人倍率は7月から横這いを予測。―日本の主要経済指標予測(2024 年9月19日)―

      8月新設住宅着工戸数の前年同月比は、4カ月連続の減少か。(9月30日発表)  8月30日に発表された7月の新設住宅着工戸数は、前年同月比▲0.2%の6万8,014戸と、微減でしたが3カ月連続で減少となりました。新設住宅着工戸数・年率換算は77.3万戸で、前月比+1.0%と3カ月ぶりの増加になりました。  持ち家は前年同月比▲4.0%で32カ月連続の減少、貸家は前年同月比+4.6%と3カ月ぶりの増加になりました。分譲住宅は前年同月比▲4.8%と3カ月連続の減少になりました。

      • 8月鉱工業生産指数は前月比+0.2%程度と僅かに上昇、2カ月連続上昇か。8月商業販売額・小売業の前年同月比は7月から伸び率鈍化を予測。―日本の主要経済指標予測(2024年9月18日)―

        8月鉱工業生産指数の関連指標はまちまち、経済産業省の予測指数補正値、景気ウォッチャー調査、内閣府輸出数量指数、ロイター短観は前月比低下を示唆するが、製造工業生産予測指数、日銀実質輸出、QUICK短観などは前月比上昇を示唆。(9月30日発表)  8月30日に発表された7月の鉱工業生産指数・速報値は、15業種中、業種別にみると、電気・情報通信機械工業、生産用機械工業、電子部品・デバイス工業など14業種が上昇し、石油・石炭製品工業1業種が低下しました。全体として前月比+2.8%と

        • 24年7月から9月前半の日経平均株価動向とその背景を振り返る―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年9月14日)―

          ドル円レートとNYダウで8割が説明できる、今年の7月から9月前半の日経平均株価動向。  最近は、株価や為替の大幅な変動を伝えるニュースが流れることが多く、人々の景況感に影響を与える機会が、多くなっているように思われます。2024年7月1日~9月13日の日経平均株価(終値)のドル円レートとNYダウ(前営業日終値)による回帰式をつくると、以下のようになりました。 日経平均株価(終値)=▲71,744.1+334.3977×ドル円レート            (▲7.05) 

        大谷翔平選手メジャー史上初の「50-50」達成。大谷選手がホームラン打った日の日経平均株価・上昇割合は。関脇・大の里2度目の優勝、最速での大関昇進確実。大相撲秋場所の懸賞本数は2,455本と史上最多に。身近なデータは景気回復示唆。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年9月23日)―

          日銀短観・9月調査・大企業・業況判断DIは、製造業は横ばい、非製造業は2期連続悪化と予測。設備投資計画は6月から改善か(類似データの法人企業景気予測調査でも改善)―日本の主要経済指標予測(2024年9月12日)―

          10月1日発表の日銀短観9月調査、大企業・製造業・業況判断DI+13程度と、6月調査+13と同水準。大企業・非製造業・業況判断DI+28程度と、6月調査+33から鈍化か。  日銀短観9月調査では、大企業・製造業の業況判断DIは+13程度と6月調査+13から横這いになると予測しました。トヨタ自動車の型式認証不正問題により、自動車はもたつくとみました。  また、大企業・非製造業の業況判断DIは+28程度と、こちらは6月調査の+33から5ポイント程度低下し、2期連続悪化すると

          日銀短観・9月調査・大企業・業況判断DIは、製造業は横ばい、非製造業は2期連続悪化と予測。設備投資計画は6月から改善か(類似データの法人企業景気予測調査でも改善)―日本の主要経済指標予測(2024年9月12日)―

          8月「景気ウォッチャー調査」では、宮崎県の地震や南海トラフ地震臨時情報の発表、猛暑や台風の上陸など、自然現象が景況感に影響。先行き判断DIは5カ月ぶり景気判断の分岐点50超。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年9月10日)―

          8月の現状判断DIは49.0で前月より1.5ポイント上昇。3カ月連続の改善。内閣府の基調判断は2023年5月以来の上方修正。  8月「景気ウォッチャー調査」では、現状判断DI(季節調整値)が49.0となり、前月より1.5ポイント上昇しました。現状水準判断DI(季節調整値)は47.8となり、前月より1.2ポイント上昇しました。どちらも3カ月連続の改善ですが、6カ月連続で景気判断の分岐点の50.0を下回っています。一方、先行き判断DI(季節調整値)は50.3となり、前月より2.

          8月「景気ウォッチャー調査」では、宮崎県の地震や南海トラフ地震臨時情報の発表、猛暑や台風の上陸など、自然現象が景況感に影響。先行き判断DIは5カ月ぶり景気判断の分岐点50超。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年9月10日)―

          8月貿易統計・通関収支差は2カ月連続の赤字に。8月全国消費者物価指数・生鮮食品を除く総合の前年同月比は7月から上昇率が0.2ポイント程度拡大の見込み。―日本の主要経済指標予測(2024年9月9日)―

          8月貿易統計・通関収支差は▲1兆6,900億円程度と2カ月連続の赤字か。輸出の前年同月比は9カ月連続・前年同月比増加を予測。(9月18日発表)  8月29日に発表された7月貿易統計確報によると、輸出金額は9兆6,127億円、前年同月比+10.2%で8カ月連続の増加、輸入金額は10兆2,414億円、前年同月比+16.6%で4カ月連続の増加となりました。輸出と輸入の差引額は▲6,287億円と2カ月ぶりに赤字になりました。前年7月に比べ赤字幅は+925.2%拡大しました。  

          8月貿易統計・通関収支差は2カ月連続の赤字に。8月全国消費者物価指数・生鮮食品を除く総合の前年同月比は7月から上昇率が0.2ポイント程度拡大の見込み。―日本の主要経済指標予測(2024年9月9日)―

          8月国内企業物価指数・前年同月比、6月の+3.0%から上昇率鈍化し再び+2%台か。7月機械受注(除船電民需)前月比は2カ月ぶりの減少を予測―日本の主要経済指標予測(2024年9月3日)―

          8月国内企業物価指数は先行指標の日経商品指数42種の動向などから、前年同月比は鈍化に転じると予測。(9月12日発表)  7月の国内企業物価指数・前年同月比は+3.0%になりました。41カ月連続前年同月比プラスでした。前年同月比+2.9%だった6月から0.1ポイント上昇率が高まりました。  電力・都市ガス・水道は、政府の電気・都市ガス価格激変緩和策が終了したことで、前年比+6.7で6月の0.0%(+0.1%から下方修正)を上回り、13ヵ月ぶりのプラスに転じました。  

          8月国内企業物価指数・前年同月比、6月の+3.0%から上昇率鈍化し再び+2%台か。7月機械受注(除船電民需)前月比は2カ月ぶりの減少を予測―日本の主要経済指標予測(2024年9月3日)―

          4~6月期実質GDP第2次速報値・前期比年率+3.1%と第1次速報値とほぼ変わらずと予測。法人企業統計を受けた設備投資の下方修正と、公共投資の上方修正が相殺するかたちか。―日本経済の主要経済指標予測(2024年9月2日)―

          4~6月期法人企業統計・設備投資(除くソフトウェア)前年同期比+9.1%と、1~3月期の+6.8%から2.3ポイント改善、季節調整済み前期比+1.9%の増加。  4~6月期の法人企業統計調査の全産業(金融業・保険業を除くベース)の設備投資(ソフトウェア投資額を除くベース)の前年同期比は+9.1%と、1~3月期の前年同期比+6.8%から2.3ポイント改善し、13四半期連続の増加になりました。1~3月期で前年同期比+9.8%の増加だった製造業は、4~6月期では同+2.7%へと7

          4~6月期実質GDP第2次速報値・前期比年率+3.1%と第1次速報値とほぼ変わらずと予測。法人企業統計を受けた設備投資の下方修正と、公共投資の上方修正が相殺するかたちか。―日本経済の主要経済指標予測(2024年9月2日)―

          7~9月期・米国実質GDPは前期比年率+2%台半ばか。予測の参考にできる8月30日公表の3つのデータ。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年9月2日)―

          GDP発表の翌営業日発表の月次実質個人消費の7月データからみて、7~9月の実質個人消費は前期比年率+3%台程度か。  国内で創り出された付加価値の総額であるGDPの統計は、日本では4~6月期であれば、8月中旬に第1次速報値が、9月上旬に第2次速報値が発表されます。一方、米国では4~6月期であれば、7月末に速報値が、8月末に改定値が、9月末に確報値が発表されます。米国では、同一・四半期のデータが、3度にわたり改定されながら発表されるかたちです。  GDPは一次統計を使って

          7~9月期・米国実質GDPは前期比年率+2%台半ばか。予測の参考にできる8月30日公表の3つのデータ。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年9月2日)―

          7月家計調査・実質消費支出・前年同月比は3カ月連続の減少か。7月景気動向指数・一致CIは2カ月ぶり前月差上昇。基調判断は「下げ止まり」継続か。―日本の主要経済指標予測(2024年8月30日)―

          7月家計調査・二人以上世帯・実質消費支出の前年同月比は▲2.0%程度と6月から減少率は拡大し、3カ月連続の減少を予測。(9月6日発表)  6月の家計調査・二人以上世帯・実質消費支出の前年同月比は前年同月比▲1.4%と、2カ月連続の減少になりました。  前年に比べ気温の高い日が多かったことに伴うエアコン需要の増加などで、エアコン、電気冷蔵庫などの「家庭用耐久財」は実質・前年同月比+62.8%増加しました。外出の増加などで、和食、ハンバーガーなどの「外食」は実質・前年同月比

          7月家計調査・実質消費支出・前年同月比は3カ月連続の減少か。7月景気動向指数・一致CIは2カ月ぶり前月差上昇。基調判断は「下げ止まり」継続か。―日本の主要経済指標予測(2024年8月30日)―

          『家計簿からみたファミリーライフ』10年間の変化、みその購入1位だった長野市は。2021~2023年平均の、ぎょうざの消費金額ランキングは。酒の消費金額と喫茶代のランキングからみたお国柄。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年8月28日)―

          総務省が公表している「家計調査」は、GDPの個人消費・算出時の需要側の基礎データだが、ミクロ的視点からみると興味深いデータの宝庫。  総務省が公表している「家計調査」は、マクロ的経済指標の視点からみるとGDPの個人消費を算出する時の需要側の基礎統計ですが、ミクロ的視点からみると興味深いデータの宝庫です。  家計調査では年に一度、2~3月頃に、2人以上世帯のデータを使用して作成した、直近3年間の平均でみた「品目別都道府県庁市及び政令指定都市ランキング」が発表されます。統計

          『家計簿からみたファミリーライフ』10年間の変化、みその購入1位だった長野市は。2021~2023年平均の、ぎょうざの消費金額ランキングは。酒の消費金額と喫茶代のランキングからみたお国柄。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年8月28日)―

          暮らし向き判断DIと物価上昇判断DIの相関係数、21年9月から24年8月までの最近の3年間はマイナス0.74と逆相関。高めの物価見通しが、暮らし向き判断の足枷に。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年8月22日)―

          内閣府「消費者マインドアンケート調査」はスマホなどから回答する誰でも自ら参加できるユニークな調査。景気ウォッチャー調査と同様に簡単に算出できる、暮らし向き判断DIと物価上昇判断DI。  「消費者マインドアンケート調査」を使って、最近の物価上昇見通しが、人々の景況感(暮らし向き判断)に及ぼす影響を確認してみましょう。  内閣府「消費者マインドアンケート調査」は16年9月から実施されている調査です。スマホやパソコンから回答する誰でも自ら参加できるユニークな調査です。毎月20

          暮らし向き判断DIと物価上昇判断DIの相関係数、21年9月から24年8月までの最近の3年間はマイナス0.74と逆相関。高めの物価見通しが、暮らし向き判断の足枷に。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年8月22日)―

          7月鉱工業生産指数は2カ月ぶりに前月比上昇か。 7月商業販売額・小売業の前年同月比は6月から伸び率の鈍化を予測。―日本の主要経済指標予測(2024年8月21日)―

          7月鉱工業生産指数の関連指標のうち、QUICK短観は前月比低下を示唆しているが、ロイター短観、製造工業生産予測指数、実質輸出、輸出数量指数、景気ウォッチャー調査など多くは前月比上昇を示唆。(8月30日発表)  7月31日に発表された6月の鉱工業生産指数・速報値は、15業種中、自動車工業、生産用機械工業、汎用・業務用機械工業など全ての業種が 低下しました。全体として前月比▲3.6%と2カ月ぶりに低下しました。    経済産業省の基調判断は23年7月~12月は「生産は一進一退で

          7月鉱工業生産指数は2カ月ぶりに前月比上昇か。 7月商業販売額・小売業の前年同月比は6月から伸び率の鈍化を予測。―日本の主要経済指標予測(2024年8月21日)―

          7月の自殺者数・暫定値は9カ月連続で前年同月比減少。7月完全失業率は6月と同じ2.5%程度を予測。7月有効求人倍率は6月から横這いを予測。―日本の主要経済指標予測(2024 年8月19日)―

          7月有効求人倍率は1.23倍程度と6月と同程度か。雇用関連の現状水準判断DIは低下を、一方、新規求人倍率は上昇を示唆。(8 月30日発表)  7月31日に発表された6月の有効求人倍率は1.23倍で、前月に比べて0.01ポイント低下しました。 6月の有効求人は前月比▲0.1%の減少となり、有効求職者は同+0.6%の増加となりました。正社員の有効求人倍率は1.00倍となり、前月と同水準になりました。  有効求人倍率などの指標は、厚生労働省からハローワークにおける求人・求職・就

          7月の自殺者数・暫定値は9カ月連続で前年同月比減少。7月完全失業率は6月と同じ2.5%程度を予測。7月有効求人倍率は6月から横這いを予測。―日本の主要経済指標予測(2024 年8月19日)―

          名目GDP実額、史上初めて の600 兆円超え。11 四半期ぶりにプラスに転じた実質雇用者報酬・前年同期比。4~6月期GDP統計での好結果発表を待たずに、前日に退陣会見した、岸田首相のタイミングの悪さ(?)。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年8月15日)―

          実質GDP成長率は民需しっかりで前期比年率+3.1%と、2四半期ぶりのプラス。実質個人消費は前期比+1.0%と5四半期ぶりプラス、実質設備投資は前期比+0.9%と2四半期ぶりプラス。  24 年4~6月期 GDP速報・第1次速報値が8月 15 日に公表された。実質GDP成長率は前期比+0.8%、前期比年率+3.1%と、2四半期ぶりのプラスとなりました。また、名目GDP成長率も前期比+1.8%、前期比年率+7.4%と、2四半期ぶりのプラスとなりました。  4~6月期の名目

          名目GDP実額、史上初めて の600 兆円超え。11 四半期ぶりにプラスに転じた実質雇用者報酬・前年同期比。4~6月期GDP統計での好結果発表を待たずに、前日に退陣会見した、岸田首相のタイミングの悪さ(?)。―景気の予告信号灯としての身近なデータ(2024年8月15日)―