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〈ライアーのおてくにっく〉「癖ってなんですか?」の質問に答えてみた

楽器を弾いていると、
癖ってなんですか?とよく聞かれる。

癖は、
習慣の中に生まれたもの
教育の中で生まれたもの
環境の中で生まれたもの

そして

癖は、
思考回路パターン
行動パターン
無意識にまで入り込んでいるパターン

癖と言うと、悪いことだけを考えるが、
癖には良い癖もあるんだよ。

練習というのは、
良い癖を身につけることだからね。

その良い癖を記憶していく作業だよ。


じゃ、悪い癖とはどんなものを指すんだろう?

それは「力み」かな?

力みによって、
バランスが崩れてしまう。

たとえばライアーだったら、

指が突っ張ったり、
パタパタしたり、
ペタペタしたり、
モゴモゴしたり。。

肩こったり(いかってるか。。?)
楽器を抱きしめ過ぎたり(あらまっ!)
無呼吸で生きてたり(おいおい。。)

骨の構造上、5指が1本1本すべてが
完全に均等に独立してないんだよ。

だからどうするのか。

それはいつかまた話すね。


悪い癖は「直す」と言い、
いい癖は「伸びる」と言う。

つけた悪い癖は、すぐには変わらず、
3年かかってつけた癖は、 
同じく3年ほどかかると言われる。

魔法はないし、ひとっ飛びもない。

人と比較して妬んだり、
ひとっ飛びを考えれば、

それなりの音楽にしかならない。


いい癖になるように
いい癖を見つけるように
自分の心の原材料を見ながら
練習するしかない。

でもね、
ゼロを見つけたらあとは早い。
少しずつ上達していく。

なぜ上達するかというと、
感覚記憶は上書き保存ができるから。

これが人に備わっている大切な能力だ。


この上書き保存は、
深いリラックスとそれに付随する集中力、
このふたつが効果を表してくれる。

味わった辛い過去の
トラウマ体験は絶対に忘れない。

でも感覚記憶は、上書きできる。

上書きできるその鍵は2つある。

ひとつは
今、ここ、という意識を持って
練習することよ。

そしたらあら不思議、
ゼロ地点が見つかる。

そしてもうひとつの鍵は、
自分が自分にゆるした時だけ、
効果があるし、本当に上達していく。

なんとなく気づいても
知らんぷりなんかしないでね。

認めていくのには勇気がいるよ。

今まで築いてきた自分を
変えていかないといけないからね。

自分を責めないでね。

今までありがとうの気持ちは、
次に繋がるからね。

次というのは、新しい癖、
いい癖のことだよ。


声楽での悪い癖は、
割と早くポリープや結節や声枯れとして
教えてくれる。

でもライアーなどの楽器は、
かなり経ってからだよ。

だから本当に日常生活レベルで
自分の癖、自分の心の癖を
見ていけたらいいね。

そして変わっていく自分を
楽しめる「強さ」を育てられればいいね。

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