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この映画観た?〜痛くない死に方

2022.4 に上映された作品。
(個人的に在宅介護経験者としての感想です)

by Amazon prime video

在宅医療、延命治療、水に溺れて亡くなる
枯れて亡くなる....などなど

夫を半年間、在宅医療で介護をしたので、全てがリアルで、だからこそとても現実に沿った映画だと思いました。

夫の場合は最後の半年間は緩和ケア病棟に入院し、
最後は病院で。。。でした。

映画の最初のほうで、フッと夫が階下の部屋で寝ていた頃を思い出しました。
うちは2階にリビングがあり夫は1階の寝室にいました。トイレと玄関が近い部屋でしたから。

そして思いだしたと同時に、フラッシュバックし、
私の身体全身があの時の自分に戻っていました。

そうしたら、あの頃は気を張っていたので
感じないように?していたようで、
今日はとても正直な感情が沸きあがって来て
号泣しました。

今思うと良くやったなあ。。
良く頑張ったなあ。。
すごいな私。。。
ひとりで良く頑張ったなあ。。。

怖かったよ。。。
心ぼそかった。。
誰かに助けて欲しかった。。
ほんとに
毎日怖かった。。。

こんな感情だったなんて
あのときは
わからなかった。

わかっていたけど
敢えて感じないようにしていた。

この映画を観ると悲しくて暗い気持ちになるだろうと思ったけれど、今日は暇で16時頃に何故か
観ることにした。

あの頃の素直な感情を吐き出せて
良かった。

これって何かしらの
心の治療だと思う。

本当の気持ちを外に出せて号泣出来たこと。
そして心から自分を褒めてあげられたこと。
労わってあげられたこと。

さあ、きっともうすぐ手離せるのかもしれない。

苦しくて辛かった感情からの卒業をする日が
来るのかもしれない。

映画では色々な在宅での亡くなり方が描かれていたが、宇崎竜童が演じたキャラクターがとても良かった。人間はやっぱり最後までなんでも笑いに繋げるのが素敵だなあ。

今の私にはそれが出来ない。
もっと柔軟になりたい。

ちなみに夫は穏やかに安らかに旅立つ事ができました。それが出来た事は私も役割を終えられた感がありました。

ありがとう。
私の事を1番に想ってくれる人は
今はもういない。。。

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