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空間セラピストになって②

苦悩の時間

音楽科のある短大を卒業後に、大手楽器店のピアノ科講師として、
社会人生活が始まりました。
教えることと、演奏することがメインの生活。
学生時代に恩師や先輩の演奏会、コンサートに足を運び、
「あの曲が演奏したい!」と思ったら、すぐにヤマハに足を運び
譜読みを開始!そして恩師のレッスンでみていただく。
「う~ん、あなたにはこの曲は合わないわよ。」
「そうね、こんな感じが合うわね。」
と、恩師からのアドバイスに、レッスン曲を変えたり、
新たに楽譜を購入したり、当時はCDで作品を聴く時代でしたから、
CDショップへ行って、クラシックの作品を選んで購入して、
家で聴いてから、譜読みを始める。
曲を作り上げていくことが楽しい。そう思っていました。

同じ志を持った仲間と会を立ち上げて、札幌コンサートホールで
年に1回演奏会を開催して、企画から準備、そして練習と忙しくも
充実して楽しい時間でした。
ですが、いつも心の中には、私の演奏はこれで良いのだろうか、。
演奏会前になると、恐怖に近いような緊張感に包まれて、
落ち着かないこともありました。

20代、30代までは、それでも頑張って、クラシックの作品を演奏していましたが、30代後半になったときに、突然の頭痛に悩まされました。
そして、原因が分からない止まらない咳。
体調が一気に悪化しました。
ですが、レッスンは休めない、演奏会も近づいてくる、。
ピアノを弾こうとしたら、咳が出る。
慌てて病院へ行って、咳止めをもらいながらの演奏会には出演しました。
このまま私は、ピアノを演奏できるのかな、、。
そんな不安がありましたが、生徒のレッスンでは、
アレンジしたり、伴奏譜を書いたり、即興演奏したりしている時間は、
やっぱりピアノが楽しい。
そう思うのでした。

空間セラピストになって③へ続く


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