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共通テスト(数学)対策3

こんにちは。
予備校講師の大北あきやです。

前回に続いて共通テストについて書きたいと思います。
今回はオススメの参考書についてです。
前回の記事を読んでいない人はそちらをまず読んでください。


今回は共通テスト対策のオススメ参考書を書いていきたいと思います。


試行調査を分析するなら


試行調査の分析自体は僕自身も1つ前の記事に記しました。それゆえ、必ずしも必要はないと思うのですが、「大学入学共通テストが目指す新学力観」がオススメです。


試行調査を肴に言いたい放題。読み物としての面白さもあります。鋭い分析でためになります。

気になる点としては試行調査2回目のほうを中心に扱っていて、1回目のほうをあまり扱っていないところ。また、2回目でも扱っていない問題もあるところです。1冊税抜き1600円と薄さの割には高めの本なのでもう少しボリュームがあると良かったかなと思います。

オリジナル問題も載っています。自分から良問と自画自賛されると、これそんなに良問かー??と突っ込みたくもなるのですが、やや攻め気味の問題が載っています。



基礎力をつけるなら


基礎力については以前の記事でも書いたように共通テスト対策の本で対策する必要はありません。とは言え、共通テスト対策と名のついたもののほうが安心する人は「大学入試共通テスト 数学の点数が面白いほどとれる本」がオススメです。


定型解法のインプットですね。まとまりも良く使いやすいです。3次関数の対称性や中国剰余定理など少しレベルの高い内容までカバーしています。共通テスト対策に限らず使いやすいと思います。

気になる点としてはチャレンジ編がセンター形式のものか、試行調査そのままのものしかないため、演習量としては足りないでしょう。


演習用として


まだ、一度も共通テストが行われていないため、どれが良いのか難しいです。ただ、試行調査をよく踏まえて、あまり攻めすぎていない問題が適しているのではないかと思います。

1つ目は「大学入試共通テスト数学予想問題集」です。


試行調査2回分とオリジナル模試2回分を掲載しています。本書は分析編も充実しており、問題の解説も素晴らしいです。着眼点、研究などの項目があり、解説は随一ではないでしょうか。オリジナル問題は無難なところでは、余弦定理、Σ公式、点と直線の距離の公式の証明があります。ここらへんが出題される可能性が高いことは前回の僕の記事でも述べました。また、携帯電話プランの問題はとても面白いと思いました。動径が表す図形はなかなか盲点になっていそうです。

amazonのレビューでは試行調査を少し変えただけとの批判もありましたが、まだ共通テストが未知数な段階では予想を攻めて外すより、手堅くいったほうが良いと思います。

気になる点は、意欲的な受験生からすると合計4回分では少ないところでしょうか。

少し話はそれるのですが、こちらの本はKindle Unlimited 読み放題に登録していれば無料で読めます。

↓のリンクから飛べます。

他にも数学の参考書が結構あります。参考書の以外のほうが充実してますが。笑

月額980円なのですが、30日間無料で試せるので興味があるかたは登録してみてください。


さて、2つ目に薦めたいのが「Z会 共通テスト実戦模試」です。

各予備校から出ているもので、センター試験のときは河合塾と駿台が問題の質が高いように感じました。ただ、今回、特に今年度に限って言うとZ会以外は共通テスト形式のオリジナル問題が少ないです。1~3回くらいです。それゆえ、必然的にZ会のものを選ぶことになります。5回ずつ入っています。試行調査は1回分しか入っていないのに注意しましょう。
問題も悪くないと思います。

マーク模試では河合塾や駿台でも良問をかなり見かけたので来年度以降は河合塾と駿台も有力になってくると思います。


まとめ

それなりに基礎力のついている受験生は「大学入試共通テスト数学予想問題集」をやってさらに余裕があれば「Z会 共通テスト実戦模試」をやるのが良いと思います。

また、大手予備校のマーク模試を受けている生徒はそれをしっかりと復習しましょう。

一見共通テスト形式に見えても、学校の先生が作った問題や学校教材、また普通に出版されているものでも玉石混交です。注意深く良い教材を選んで合格に向けて頑張ってください。

ここまで読んでいただいた受験生を心から応援しています。

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