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模試の対策をするべきか

こんにちは。
予備校講師の大北あきやです。

今回は模試について書いていきたいと思います。

模試の対策についてはかなり意見が分かれるところだと思います。模試というのは実力をはかるものなので対策なんておかしいなんて言う意見も聞こえてきます。これに対して、僕は模試の対策はすべきだと考えています。その理由を中心に模試の復習の仕方についても書いていこうと思います。



対策をする理由1

目標に向けて何をすべきか、それが正しかったかというのを自分で考えることが重要だからです。

いわゆるPDCAのようなものですが、実際の入試ではほぼ例外なく過去問を解きながら対策をしていくと思います。その際には過去問をやってみて、自分で何の能力が足りていなくて何の勉強をすべきか分析することが大切です。人によっては専属の家庭教師が全てやってくれるという人もいるかもしれませんが、自分で行う必要がある人がほとんどでしょう。また、こういう能力は就職活動や、仕事においても重要で、目標に向かって対策をして、それが正しかったか検討して、の繰り返しなのです。

こういった能力を鍛えるために模試の対策というのは最適です。

まず、第一段階として、模試の範囲を認識しましょう。例えば河合塾の模試なら細かく範囲が指定されています。学校の進度が早い高1,2生だと既に忘れているところが範囲になっていることも多いです。これを踏まえてその分野を勉強し直すと良いでしょう。

範囲も認識していないと、完全に忘れているところばかり出て模試自体が無意味ということもよくあります。



対策をする理由2

模試の過去問は良問が多いからです。

模試の過去問は手に入らない人もいると思いますし、必ずしもやる必要もないと思うのですが、やる価値はあります。模試の問題はそんなにマニアックな解法は要求してこないで、上手く差がつくように応用問題まで入れてあることが多いです。特に僕自身は生徒に河合塾の模試を受けることをよく勧めます。出来る生徒は駿台でも良いでしょう。

ただ、実際には模試の過去問まで僕が配ってやらせることはないです。なので、学校等で配られたらそれはそれでタメになると思ってやってください。



対策をする理由3

成績が良くなり気分が良いからです。

当然対策をしたほうが、成績は良くなります。志望校へのモチベーションアップにも繋がるのではないでしょうか。もちろん、油断は禁物ですが。不当に偏差値が上がり参考にならないのでは、との意見もあるかもしれませんが、理由1を根拠に、本番の入試でも対策が上手になるのであまりそのような事態にはならない気がします、経験上ですが。



模試の復習

模試を受けて復習しないという生徒が多いですが、めちゃめちゃもったいないです。模試の時間を無駄にしないためにも必ず復習は行いましょう。その際には問題用紙に解答を書いておき、出来るだけ早く復習をしましょう。成績表が返ってくる頃では遅いです。出来不出来を気にするのではなく、対策がどうだったかをまず考えましょう。そして、これからどういう勉強をすべきか次に活かせるように。同じ失敗を繰り返してはいけません。

また、生徒のレベルにもよりますが、例えば点数が120点程度の生徒の場合、160点くらいを目指す復習をすると良いです。模試は満点を取るのは難しいことが多く、大問の最後は難問も多いです。真面目な生徒はこういうところに時間をかけてしまうのですが、効率が良くないです。自分には難しそうと思ったら軽く読んでその部分は復習しないのもありです。



まとめ

模試を受ける際は範囲を把握してそれに向かって対策をするのが良いです。受け終わったあとはその対策を振り返り次に活かしましょう。もちろん、自分だけで難しいときは信頼できる先生を頼るのが良いです。

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