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春めく の気恥ずかしさ

アルゼンチンは日本と季節が反対なので、俳句でも今は初春を詠むのですが。

今月の句会、季題のひとつが「春めく」。

日常でも使う言葉だけれど、どれどれ、手元の角川の俳句歳時記によると、

「寒さがゆるみいかにも春らしくなること。気温が上昇し、木々の芽も動き始める。仲春」

だって。いかにも春、っていうところが難しいな。だってまだ、春まだかなあ、ちょっとだけ寒さが落ち着くかな?という時期なんだもん。ここ数日太陽も出ていなくて「冴返」りまくっているし。

その上、桜でも菜の花でもなく、「春」という言葉を使うところが、ちょっと気恥ずかしいような気になるのはなぜでしょう。うっきうきのパステルカラーのワンピースでくるくるまわっちゃうイメージをして勝手に照れているのはどうしてでしょう。

ホワイトバランスを変えて春めけり

二階から落ちてくるもの春めけり

後からさすがにこれじゃいけないと思って、もう少し考えました。

早く春めいてほしいなあ。

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