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【若手教員向け】生徒指導後のフォロー方法3選【誰も教えてくれない】

こんにちは!

公立中教員10年から私学へ転職したあきやま(@Akiyamabizlife)です。

初任指導員を任された際、初任の先生から

「この業界、1年目のマニュアルが0で流石にちょっと怖いです。」

と言われ、

じゃあ僕なりの経験を

発信したら役立つかも!と考えて発信活動をしてます。

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ちなみに、今回の記事の内容は動画でも発信しています。

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指導後のフォローは誰も教えてくれない!

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今回のテーマは、初任や若手の先生だとイメージがしにくい「指導後のフォロー方法」です。

どんな先生も必ず生徒を指導(叱る含め)する時がきます。

その時に困るのが「指導後のケアをすれば良いか」ということです。


でもなぜかこういうスキルは研修なんかでは教えてくれません。

なんででしょうね。

生徒指導が苦手な僕にとっては最高に困る場面でした。


とりあえず注意するけれど、その後どうやってこの指導を閉じればいいのか。

全く不明でした。

結果、同じ説教を何度も繰り返して、だらだら続けるハメに。

生徒もこっちも白目向いてたと思います。


では、「こらっ」と指導したあとにはどのようなフォローが良いのでしょうか

僕が10年間の経験で「これは使える!」と思った生徒指導後3つの方法をお伝えします。


結論:指導後のフォロー3つの方法とは?

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では、いきなりですが結論から。

①気づいたことを書いてもらう
②他の先生にフォローしてもらう打ち合わせをする
③別の仕事を任せる

この3つです。

どれも子どもにとっては違うアプローチになるので、場面によって使い分けられると思います。

それぞれ、詳しく説明していきます。

①気づいたことを書いてもらう

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これは、指導後に紙を渡して、考えたことを文字にしてもらうやり方です。

くれぐれも言っておきますが

「反省文」とは違います。

反省文って意味がないです。靴下の長さ指導並に意味がありません。

なぜなら、「この度は誠に申し訳ありませんでした」なんていう文言を書くことに意味はないからです。

子どもは失敗するものです。

ですから、書くべきことは謝罪ではなく「どんな失敗をしたか、次はどう防ぐか」です。

したがって、子どもに紙を渡す際

・反省文ではない=謝罪文言は一切不要であること
・半年後に読み返した時に、自分の考えを振り返る目的で書くこと
・だからなぜやってしまったか、どうすればよかったかを率直に書くこと

この3点をよく確認してから書かせます。

できれば、その場、その時間で終えた方が新鮮なので良いです。

そして、本当に半年(場合によっては1ヶ月など)後に担任を含め

短時間でもいいので「最近どう?」とフォローを入れると良いです。

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もう一つ、この方法の良いところは「メタ認知できる」ところです。

メタ認知とは、「自分を第三者的にとらえる」ことです。

子どもの発達段階によってはこれが自然とできるのですが、そうでない場合もあります。

しかし、書くことによって、過去の自分を振り返り、未来の自分を想像してみることができます。

これが、メタ認知そのものになります。


また、書くことは思考することに比べてスピードが遅いのもメリットです。

書きながら思考が整理できるのは、文字を書きながら

「いや、本当にそうか?」「これ以外にも考えがあるかも」

と考えられます。

そういう点でも、この「振り返って書くフォロー」はかなり有効です。


②他の先生にフォローしてもらう打ち合わせをする

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次は、ちょっと裏技的な方法です。

もし強く指導することがわかっている場合は、他の先生と打ち合わせをしっかりしておきましょう。

手順としては

①フォローに回れる先生と打ち合わせをする
②指導する
③指導後にフォロー役の先生に声をかけてもらう

という手順です。

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フォロー役の先生は女性先生やベテランが向いている?

あくまで感覚ですが、叱られた後のフォローは家庭でいうと母親役に似ています。

したがって、優しい女性の先生が向いているようには思います。

また、同様の理由でジジババ感覚で話せるベテランの先生もこの役になれることが多い気がします。


逆に、例えば担任の先生が優しい女性の場合は、

父役=厳しい指導をして嫌われる役を男性があえてする場合もあります。


学年によっては、そういう役回りを阿吽の呼吸で分担している場合もありますね。

そこまでできるとかなり子どもたちは安定した状態で過ごせるはずです。


ということで、もしあなたがきつい指導をするつもりだったら、

学年にいるちょっと優しい先生や、ベテランの先生に一声かけてお願いしておくと良いと思います。

そして、フォロー後にお礼とともに、どのような様子かを尋ねてみましょう。


③指導後、別の仕事を任せる

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最後はとっておきの方法です。

指導後に素直に反省しているタイプの子には、これが一番効果的でした。


この方法は自分で完結できるので、②の方法に比べて明日から実行できるやり方です。

つまり、フォローも自分でやってしまえるんですよね。

この指導もフォローも自分でできるって、けっこうベテランの技なんですよ。

例えば、あなたが厳しく指導した後に急にころっと優しくなるのはおかしいですよね。


かといって、指導する時はその子自身が憎くて指導するわけではありませんよね。

そこで、「罪を憎んで人を憎まず」を伝えられるこの方法はかなり使えます。


やり方も簡単で、指導した後に

「あえて君にやってほしい仕事が一つあるんだけど、いいか?」

と聞いて、仕事を任せます。

そして、その仕事をやってくれたら、

「ありがとう、助かったよ。次もたのむ」

と言って、間違った行為には触れずに承認して終わります。


これによって、

「今回やった行為は間違っているけれど、自分自身がダメなわけではないのだ」

ということが子どもにも伝わる…はずです。

少なくとも、間違いを受け入れて反省できるタイプの子には伝わっていたように感じます。


ということで、指導をして関係が崩れそうなタイプの子や、

何を言っても聞かないタイプ以外の子であればけっこう使えるフォローの方法だと思います。

しかも、明日すぐ使える方法ですので、ぜひやってみてください。


まとめ

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ということで3つの方法をお伝えしました。

①気づいたことを文章にしてもらう

これは、ある程度理解力がある子にとってはかなり効果的です。

いじめなどを悪意なくやってしまった子などは自分のしたことを冷静に考えられるので良い方法でした。

②フォロー役の先生にフォローしてもらう

これは学年などチームとして動ける場合は非常に効果的です。

フォロー役の先生がベテランでうまく生徒と関係を築けるタイプの先生だったら

これほど有効な手段はありません。

学年主任がかなり優秀な方である場合、この役をしてもらうことが多かったです。

③指導後、他の仕事を任せる

このやり方も、子どもに「君のことが嫌いだから指導するわけではないんだよ」

ということを嫌味なく伝えられる方法です。

したがって、小学校低学年から中学生まで、幅広く応用できるやり方です。

なにより、自分だけで指導とフォローを短いスパンで完結できる点が優秀な方法です。


以上、3つの方法ですがどうだったでしょうか。

何か1つでも発見があったら、ツイッターでコメントいただけるとうれしいです。

必ず返信いたしますので、是非一言お願いします✨

ではでは、読んでいただきありがとうございました!



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