【誰でもできる】生徒指導で叱らない方法はこれだ!
こんにちは!
公立中教員10年から私学へ転職したあきやま(@Akiyamabizlife)です。
初任指導員を任された際、初任の先生から
「この業界、1年目のマニュアルが0で流石にちょっと怖いです。」
と言われ、
じゃあ僕なりの経験を
発信したら役立つかも!と考えて発信活動をしてます。
ちなみに、YouTubeでも発信をしています。
ぜひフォローくださいね。
ちなみに、今回の内容を動画にしました。音声が良いかたはこちらをごらんください!
というわけで
今回の内容、いってみたいと思います!
叱らない生徒指導の方法
今回とりあげるテーマは「叱らない指導方法」です。
え?そんなことできるの?
できるなら、そうしたい!
と思いますよね。
僕もあなたと同じ思いを持っていました。
つまり、怒鳴ったり叱ったりせず、穏やかに子どもと過ごせたらいいと思いますよね。
でも、仕事である以上、トラブルがあったら叱らなければならない。
それは間違いないんですが、その回数を限りなく0にすることはできます。
今回は、その方法を記事にしてみました。
誰でもできる方法ですので、若い先生にも明日から使ってもらえます。
そして、最後まで読んでもらえるとうれしいです。
叱ることのデメリット。実は大きい?
早速ですが、叱る≒怒鳴るととらえた場合、デメリットはけっこうあります。
例えば、もしあなたが一方的に叱ると、子どもの言い分を聞かずに終わり、信頼を一気に失う可能性があります。
あなたが廊下を塞いで歩いている子にいきなり怒鳴りつけたら、
おそらくその子らはあなたの話を聞かなくなるはずです。
強い指導は信頼関係がないと破綻します
この事実を認識しておくことが必要ですよね。
また、一方的に叱る指導は子どもの思考を奪います。
一方的に叱られると、子どもたちは思考停止して、ただその場が終わることを考えてうなずくだけです。
つまり、対話がないと、自分の思考を言語化する機会がないのです。
人間は言葉を使わないと思考できません。なので、必ず子ども自身にしゃべってもらうことが大切なのです。
これを理解せずに怒鳴って終わると、子どもにとっては「この先生うざい」という感情だけが残ります。
逆に、対話する指導はまさしく言語化という点においてめちゃくちゃ優れているわけなんです。
では、一体どのようにしたらその叱るという指導を無くせるでしょうか。一緒に考えてみませんか。
実は大切!叱らないための下準備。
まず僕が実践したのは、子どもたちに叱られたくない!という気持ちをもたせることです。
そりゃあ、彼らだって先生から叱られることが嬉しいわけがありません。
ただ、どの程度のことをしたらどれくらい叱られるかわかっていないからやらかしてしまうんですよね。
そこで、まず行った下準備が叱らないための基準を子どもたちに示したことです。
例えば、僕は次のことは必ず怒鳴ります。
「命にかかわること」
「人を傷つけること」
この2つは絶対に許さないし、きつく叱ることを4月に伝えました。
つまり、この2つをやったら問答無用で怒鳴られることを覚悟してくださいよ、と伝えたわけです。
これが思いのほか効果があって、このラインを超えてくる子が中学1年生であってもほとんどいなくなりました。(0ではない笑)
叱ることに労力を使う回数が年1、2回に減ったのは嬉しい変化でした。
ちなみにこれは4月に言うと一番効果的かもしれませんが、
コロナ開けまもない今ならまだ十分言える段階にあると思います。
ぜひあなたが「絶対に叱る行動」を子どもたちに伝えてあげてください。
本題:叱らない指導方法とは
結論からいきましょう。
叱らない方法は「対話」をすること
これに尽きます。
生徒指導とは怒鳴ることではなく、対話だと僕は思ってます。
ちなみに、説教ではありません。
説教は一方的な話になってしまいます。そうではなく「対話」です。
したがって、何か問題行動があって指導する際に気をつけておくポイントとしては、
・子どもが冷静になるまで待つこと
・教員も冷静に話を聞くこと
・おまえが悪いという姿勢は絶対に出さない
ことの3つです。
まず、子どもが冷静で落ち着かないと挑発的な言動をわざととったり、
話のつじつまがあわなくなったりしてしまいます。
また、子どもがそういう発言をしても、
教員がカチンときていては子どものペースになります。
たとえどんな利己的な話をされたとしても、
一旦は受け入れてあげるオトナの対応を見せつけてあげましょう笑
そして、対話する指導の極意は
子どもにいかに「気づき」をもたらすかだと思います。
冷静に話を聞きながらも、つっこみをいれて
「あれ?それって相手にとったらすごく傷つく言葉じゃない?」
という感じで気づかせたいですね。
そのためにもお互い冷静な状態で話す必要があります。
では、僕のやり方を紹介しておきます。
①指導すべき子を別室につれていく
②落ち着くまで待つ③落ち着いた?と確認する
④何があったか事実確認をする
⑤他に関わった子がいたら同様に事実確認する
⑥それぞれが言った事実を一致させる
ここまでは指導の前段階です。
ここからは、少し説明を加えていきます。
⑦なんでその行動をとったかを確認する
⑧言い分に共感してあげる。
共感する方法としては子どもの発言をオウム返しする方法がシンプルです。
例えば、悪口を言われて相手を叩いてしまった子がいたとします。
例:
子「僕の悪口をいわれたから叩いたんです」
あなた「悪口言われたんだ、それは腹立つよね」
という感じでめちゃくちゃ簡単な共感方法です。
⑨気づかせる言葉を投げかける
共感したら、いよいよ気づかせる言葉を差し込んでいきましょう。
対話を仕掛ける具体的な声かけとは
ここは経験が増えるとうまくなります。
しかし、若手の先生は経験も少ないと思うので、
僕なりの言葉をいくつか書いてみます。
○相手になって考えてもらう
これは王道な問いかけですね。
例:相手はなんで君に悪口を言ってきたんだろう?
ここで「知りません」となることが多いんですが、
さらに突っ込むかどうかは状況によります。
気をつけることは
「知らないわけないだろ、おまえも悪いんじゃないのか?」
というニュアンスが伝わらないように言葉を選ぶことです。
「そうなんだ」で終わってもいいと思います。
「そんなこといっても、おまえもなんかやったんだろう!」
などと言ったらそれ以上喋ってくれなくなります。
注意:相手の立場に立てない子もいる
もう一つ、この声かけは認知能力が高い子には通じますが、
逆の子にとっては非常に難しい思考になります。
これについては、ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書)にめちゃくちゃ詳しく書いてあります。
認知が難しい→先生に責められる
→余計に訳がわからずさらに非行に走る
→ますます責められる
という悪いループに陥っていることが多いです。
もし、どう考えても相手の立場に立ててない子がいたら
実はそもそも認知能力が低いのかもしれません。
○回避方法がなかったか考えさせる
これは次に同じ状況になったときに役立つ問いかけですね。
例:どうすれば叩かずに済んだだろうか?
こう考えることで、叩くことが
最善の策ではなかったことに気付いてもらいます。
そして、なぜ叩くことが悪手であるかも考えてもらえます。
この場合について言うと、傷害行為だから悪手なんですよね。
他にも回避方法があったはずです。
それに気付いてもらえたらグッドです。
○やったことのレベルに気付いてもらう
自分がしたことを理解できてない場合はこのタイプの問いを使います。
例:なぜ君がわざわざ呼び出されて指導されたんだろう?
なぜ注意レベルで済まなかったんだろう?
こう考えてもらうことで、
自分がしたことが大きなことだったと気付いてもらえます。
○やったことのレベルに気付いてもらう2
それでもダメなら、もう少し強い言葉を選びます
例:「君が言った・やったことを相手の親の前でもやれるんだろうか?」
これはかなり強い問いかけですね。
よっぽどのことを言ったりやったりした場合に、
ことの重大さを気付いてもらう時にはこの言葉を使ってました。
これを言われて「できる!」という子はいませんでした。
ぐうの音も出ないことが多かったです。
○客観的に事実を見つめてもらう
例:友人が同じことをしたらどう声かけをする?
こう言うことで、
冷静に事実を見られない・認識できない子は強制的に客観視させられるわけです。
すると、「やれやれ!いいぞ!」とはならないですよね。
事実を客観視してもらうにはいい声かけです。
まとめ:模索しつづけてます
さて、
以上のような方法を使って僕は「叱らない指導方法」を模索してきました。
今回、その中でもうまくいったやり方をお伝えしてきました。
もちろん、全てのケースがこれでうまくいくわけではないです。
しかし、何も経験のない初任の先生や
若手の先生にとって役立つ知識にはなるはずです。
明日、あなたのクラスでトラブルが発生するかもしれません。
その時、この記事にある言葉を使って「叱らない指導」にチャレンジしてみてください。
失敗したら、ベテランの先生にフォローしてもらいましょう笑
チャレンジがあるかぎり、失敗は次の成功につながります。
ぜひ僕と一緒に、これからも教員レベルアップを目指しませんか?😇
ということで、今回の記事は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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