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D-Case



アドカレ3日目は「D-Case」。

「テストベース」でテスト戦略の選択に必要な情報を集め、「テスト戦略」で戦略を選択するところまで書いた。

今回は「D-Case」を使って選択したテスト戦略を合意する話だ。
と言ってもD-Caseの説明はしない。必要な人は、『はじめてのD-case』を読むべし。なんといったってD-Caseの第一人者の松野先生が書いている(私も少し書いている)お勧めの入門書だからだ。しかも無料だ。

どうして戦略の合意が必要か。それが重要なので書きたい。D-Caseは合意形成が上手く進むように助けてくれるだけだ。

戦略が成功するには、「① 戦略が正しいこと」と「② 戦略に合わせた動きを周りがとること」が必要だ。

まずは①。戦略は、本質的にドラクエの作戦と同じなのだから、正しい戦略を選択出来るかどうかは知識と経験による。ドラクエの作戦を選ぶのだってそうだろう?

合意が必要なのは②だ。例えば「APIの自動テストをする戦略」ならそれを説明して、その戦略に合意してもらい、協力してもらわないとならない。

協力してもらってテスト用のAPIを作ってもらわないとならない。何故なら戦略だけではテストできないから。

そして、合意するためには戦略の説明が不可欠。説明には以下が必要。

  1. この戦略を選ぶ際に前提としたこと

  2. この戦略が良い論理的な根拠

を示す必要がある。その最も簡単な方法が「D-Caseを合意したいステークホルダーとともに描く」ことだ。

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