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雨上がりの夜には

「雨上がりの夜には蛍に逢える」

20数年前に社会科の先生が言っていた。

今年も蛍の季節だ。

今日は雨上がりの夜。

娘を連れて近所の河川へ連れて行った。

ここはもともとあまり綺麗な河ではなく、学生時代は蛍はいなかったと記憶している。

10年ほどで整備された場所だ。

整備したのは団塊世代の元パパ、今じいじ達。

ボランティアで、公園に花を植えたり、土手を掃除したりしている。

そのおかげで河川はそれはとても綺麗になった。

さて。

街灯が届かないそこへ行くとあたりは真っ暗。

目が変な感じ。少し怖い。

「ふわり」

あ。光の塵が見えた、、気がする。

「ふわり」

蛍だ。

娘と眼を凝らしながら、ワーキャー。

いつの間にか目が慣れてきて、色々な物が見え始めた。

「あの枝のところ!」「あの茂み!」

場所の共有もさっきに比べて具体的。

なんだかんだ1時間ほど居てしまい、最初の暗闇の恐怖はいつの間にか吹っ飛んでいた。

「あー、これも子育てだ。」

ふとそんなことが頭をよぎった。

環境は人の手で元にもどるということ

暗闇にいても次第に景色が視えてくるということ

目を凝らして見た光はとても綺麗だということ

サスティナブルとか、SDGsとか、環境に対して何というかそういうことではなく。

シンプルにこういう経験を子供たちにさせてあげたいと

思うのでした。





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